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G・A というひと
いつもはコンタクトをしているあなたが 今日は眼鏡を掛けてきた 恐ろしく似合っていない まるでマンガに出てくるヒステリックな先生の様な顔になっている 何故 そんな眼鏡を掛けて来られるんだろう? 似合っていないと思わないのだろうか? 百年の恋も一度に冷めるというものだ あなたが俯いて書類の整理をしているのを わたしはじっと見ていた 綺麗と言えない 可愛いとも言えない 化粧もしていない その顔を だけど まるでアニメの世界から飛び出したような 少女のような その喋り方は 魅力的で わたしは思わず声のする方に視線を向けてしまう 確認したい事があったので わたしは机に向かって座っている あなたの所へ行った 座っているあなたを上から見下ろす格好になった 直ぐ目に留まる両方の鎖骨 胸の膨らみを感じさせない黒のレースの服が わたしの視線を釘づけにする 痩せているな と思ってしまう そんなあなたは 齢も三十路を優に超え 子供も三人産んでいる 仕方がない そう私は心の内で呟いた あなたとは 殆んど話をしなかった たまに話すと 意見が衝突し 喧嘩腰な口調になった そんなやり取りでも わたしには楽しかった たとえ怒りであったとしても あなたの感情に触れる事が嬉しかった 多分 わたしは あなたが好きだったのだと思う
G・A というひと ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1112.3
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ポイント数 : 0
作成日時 2019-07-18
コメント日時 2019-07-18
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文