別枠表示
輪廻する、輪廻する、
絹雨降る夜に 山火事はじゅうじゅうと鎮火し 灰になり 黒き河となり 地中眠る木の実へ 目覚めの鐘を打ち鳴らす やがて芽吹く命は がっしりと根を張り 真っ直ぐと聳えたち ただひたすらに ただひたすらに どこまでも宙を目指すだろう 宙を目指したその先に 何があるかは解らぬが 解らぬからこそ手を伸ばすというのが 生命なんじゃなかろうか 心の水が写す景色の そのまた奥に写る顔 その全てを 感じて 識って またその奥へと泳ぐ それが生命じゃなかろうか そうして やがて、森の奥深く 木々の切れ間の空に焦がれ やがて、この身朽ち果て 獣への馳走、蛆の苗床 そうして後は 土となり河となり 花の一輪でも咲けば良い
輪廻する、輪廻する、 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1682.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 14
作成日時 2019-07-04
コメント日時 2019-07-09
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 14 | 14 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.7 | 2 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 1.7 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.3 | 0 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 4.7 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
安易に問いかけるのではなく、自分自身で思考をした上で読者に問いかける。そいう姿勢はすばらしいですね。 無骨だけれど、水墨画のような美しさがある詩だと感じました。
0宇宙樹ではないですがどんどん伸びる自然の神秘みたいなものが感得できました。やがて森が形成される。氏の苗床などは何らかの比喩的表現かも知れませんが、花の一輪だけでも、と言う言い方はさらに比喩ってる(ちょっとおかしな言い方かもしれませんが)様な気がしました。
0トビラ様 ご拝読ありがとうございます。 無骨ですか。水墨画のような美しさというのは、とても嬉しいです。ありがとうございます。 エイクピア様 ご拝読ありがとうございます。 どこに居てもやっぱり自然って神秘なんですよね。もしも東京を50年放置したらどんな環境になるかとか良く妄想します。 そのまんまの意味で書いてました。肉が腐りゃ蛆も湧くし、その後花くらい勝手に咲くだろ。死者への餞はその程度で良いといった気持ちです。
0