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花弁
ポトッ。 世界が一瞬、息を止める 花弁が落ちた、百合の 気品を纏った女王も 時の流れに従うカラクリ時計 地球の引力の差し出した手を取り 玉座を自ら降りていった 世界から少しだけ華やかさが減った朝 僕は黙って花弁を眺める …思考停止。 呼吸を再開した瞬間、浮かぶ画 君は、まだ膨らみ始めた蕾だ いたずら好きで 人が好きで 泣き虫で かわいい笑顔の天使 蕾はやがて開き華が咲き そして…花弁を落とす 僕はきつく君を抱きしめ無駄に祈る この一瞬が続いてくれ、と 決して放さない、「放して」と言われようと 君の中のカラクリ時計を壊すまでは
花弁 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1707.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2019-07-01
コメント日時 2019-07-22
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
上手いなと思いました。 カラクリ時計について述べます。カラクリ時計と単に言われてもわからない所を、前提として「時の流れに従う」カラクリ時計、としていることで、膨らみ始めた蕾のような君を、時の流れに逆らわせたい、とする病的な愛を感じました。面白かったです。
0「決して放さない、「放して」と言われようと」 これが心に残りました。 とても良かったです!!
0おはようございます。 《世界から少しだけ華やかさが減った朝》 この行、「僕」の「君」に対する思い(「僕」の世界に「君」がどんな存在であるのか)が表れていて好感がもてます。「無駄に祈る」もいいです。
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