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目に見えない
苦しみ消えたら ひとり立ちしよう さよなら今 旅立つときだ まあそうカッコよければいいけど 本当はそんなことを言えないくらい 臆病で 未練がましい 自分を泣いて泣いて泣き流してしまう 苦しみ 感情に栄養を与える忘れられない味 方法をどこに求めるか 僕は何をしたいか隠している 誰かに対して隠している 自らの光を覆っている それで終わってしまうときが来るかもしれない 愛を確かめられないまま まとまりを付けることが難しい 街でいつも右往左往 うつむきおびえて歩いている 優しい人々のおかげで何とか生きて 愛を守ること 見失った 深い闇 巨大な存在感でそびえる山 愛の歌の中で 椅子を投げつけるように 自分の呪いを投げている どこまで自分自身を投げ続けるのか みんなに迷惑というわけさ 聞こえる 言葉が叩かれている 磨いて 鋭いつるぎになるだろう 使い方はいろいろ 愛と闘いに 言葉のつるぎをたずさえる 心と同化させて自分自身に刃を向けた 対象ははっきりとしている 切っ先は必ずどこかに向かっている 笑いをひねり潰す悪い悪魔を 不用な悪の言葉と悪の感情と悪意と憤懣と暴力とに 憑りつかれてしまっている姿は幻ではない 力を振り回し汚いやり口を吐き出すものは 少なくとも僕に憑りついている いつからか なぜかしら 人々は楽しそうに歩いている 僕もやっと孤独じゃないさ 裏切れないものは少ない 理由を持った正当な感情 骨格のはっきりとしたひとりの人 夜空が 明けていく 稲妻が隠されてどこかで落とされることへの抗議 穏やかに生まれる光があるから 希望のうちに自分の理想を抱えて 真っ直ぐな目で見つめて知り 光の存在を否定することもない 考えることを禁じられて泣いていたけれど それはもう過ぎ去った 担って行く意識あるものは 瞳の中の輝く光を保存している 保存された笑顔 まだできること 速い人たちの後を 追いかけて走っていく 今ではすべてのイメージを得られるはずだ 滑稽なものも恥ずかしいものも それらが本当の喜びだって 記憶の中の笑顔を愛しく思う 落ち込んだ頭をしていては何も成せないし 何の思い出もできない 僕は用水路を跳び越すことが楽しかったんだ 遊んだんだ それが嬉しかったんだ いつまでもしたかったんだ この先も同じ気持ちで 知恵はあるか気は利くか 最後の答えなんてないと知ること ビブラートかけられた悲しさ
目に見えない ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1744.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2019-06-22
コメント日時 2019-07-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
コメントが月をまたいでしまったのですが、 わたしは ときどき この詩の最後の行のことを想うのです。 ビブラートかけられた悲しさ すごい一行であると感じます オブラートに他者や境遇など先の見えないトンネルのよう だって ビブラートかけられただから受動的なのですね。 ビブラートを能動的に楽器や自分の声などに効かせることができたら きっと もっと 開放的になれる気がしました。 トンネルの中から脱して、黒髪さんは もっともっと素敵に羽ばたくことの おできになる方だと 私は、感じています。
0るるりらさん コメントありがとうございます。 答えがないなら(詩の終わりから二行目です)、悲しみに対してできることは、ビブラートをかける くらいしか、ないんじゃないかと思って、最後の行を書きました。これはこれで、調子が悪いときに、 生産性というのをどうするべきか、自己憐憫だということも分かっていずに書きました。感傷的だ ということも、分からずに書きました。恥ずかしい話ですが、「恥をかく」ことで、人間は変わるのだ、 と、どこかの本で読みました。なるほど、恥は、「ごまかさずにしっかりかこう」と、思ったのです。 問題は、どうやったら恥をかけるか、ということのようです。デリケートな問題を、デリケートに 扱えるだけの能力でもって、考えるのは、自分で行えるなら、確かに得ることが多いことだと思いました。 自分の中に残ったものは、そんなことばかりです。 うつむいた自己憐憫が、出口が見えぬトンネルの中では、恐怖ともいえるくらいの恥になります。 そうして、自己憐憫が、恥ずかしいと、見えてきた感じではあります。 ビブラートにかけられた悲しみのことが、もっとわかるようになりたいと、思うところです。 羽ばたくことができるはずだと、言ってくださったので、空の中へ、行く場所を見つけて、 どこへ行っても、天壌無窮を感じられるように、様々な意味を、覚えていられたらな、と思いました。
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