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ゴミの分別
言葉から遠い所で、言葉に毒されていく自分を見た。言葉の方が自分であるか、こちらの方が自分であるか、怪しくなって見るのをやめる。 いつでも致命傷を負える事が誇らしい、なんて虚勢を張るだけの余裕は無い。どうしてあれがああなったのか、説明できる自信も無い。その一方あれをああしなければ浮き上がってこれないくらい、泥を口に含んでいた事も確かで、吐き出すよりも飲み込む方が利口な場合もあるんだよ、もう来るな、と大勢の人が僕に言って聞かせた当時の様子を、最近また思い出して脇腹が痛む。 こうして語り始めた事を、早くも後悔し始めた自分がいる。悲しみだとか苦しみだとかそんなもの、記憶の深みに沈めておけば良かった。 飲み込んだヌルい真っ黒なやつを、無かった事にできれば良かった。僕は言葉でいられなかった。人を毒する輩でしかない、あのドロドロは僕じゃなかった。
ゴミの分別 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1220.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 13
作成日時 2019-05-21
コメント日時 2019-05-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 6 | 6 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 13 | 13 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.5 | 1.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 6.5 | 6.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文