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ダンゴムシ
半袖の子供が言った。 「おい、そこのダンゴムシ。 お前はなぜそんな汚い場所で 生きているんだ。」 ダンゴムシは言った。 「うるせえ、俺はこんな生き方 したくないんだ。でもこうしないと 生きてはいけないし、生きたくないんだ。」 子供が不思議そうな顔をしていると ダンゴムシが 「いっそのこと この世界をじめじめさせて 俺らが住みやすい世界に変えてくれ。 そうすれば俺は生きやすい。」 そうダンゴムシが誇らしく言った。 すると子供はわかった様な顔で ダンゴムシをつつくと、 丸まったダンゴムシを 自らの手に乗せて 雨水を欲しがっている アスファルトの私道に投げ飛ばした。
ダンゴムシ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2129.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 34
作成日時 2019-05-07
コメント日時 2019-06-01
項目 | 全期間(2024/11/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 6 | 6 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 10 | 10 |
エンタメ | 9 | 9 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 3 | 3 |
総合ポイント | 34 | 34 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.5 | 0 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 2.5 | 2 |
エンタメ | 2.3 | 1 |
技巧 | 1.3 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.8 | 0 |
総合 | 8.5 | 3.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
日の射さない場所でしか生きられないダンゴムシという比喩と子供の純粋な残酷さの対比が面白かったです。 ただ最後をもう少し捻っても良かったかも?と思いました。
0空しいですね・・・不条理感? コミュニケーションの断絶とか不理解? 削ぎ落した文体が、いっそうそんなムードを掻き立てるんでしょうか? この硬いムードは好きです。 あるいは夏っぽさを感じさせる情景などを少し入れてもいいのかな?とも思いましたが、そうするとこの硬質なムードが変わってしまうのかもしれませんね。 そこはもう「半袖の子供」などで済ませてる、ということなんでしょうか? (なお、ポイントを入れたいけど何処に入れるべきかわからない、という場合は前衛とかエンタメに入れていこうと思います)
0鹿又夏実さん コメント有難うございます。 文章の物足りなさが確かにあるかとは 思います。 ただそこに子供の無垢な残酷さや 関心の移り変わりの早さも 表現できないかと思い 今回は試して見ました。 ご拝読有難うございました。
0tOiLeTさん コメント有難うございます。 詩作初級者なもので硬さと言うものが イマイチわかりません。 ですがあくまで書きたかった 上記した子供の残酷さや 関心の移り変わりの早さ 特に日陰でひっそりと生きるダンゴムシ の感情を自分の色で書きたかったので こうなりました。 宜しければ硬さと言うものは何か 教えて頂けると嬉しいです。
0叩見四畳半さん 分かりにくい表現になってしまいすみません・・・ ハードボイルド文学なんていう言葉もありますが『そぎ落とされた文』程度に思ってもらえれば。
0tOiLeTさん 文の削ぎ落としは常に意識しています。 稚拙な表現や描写の正確性が欠けると 個人的に好きではないからです。 そうすることで読み手に色々な 読み方が出来ることを目標に 詩作を行なっていますがまだまだ 道半ばというところでしょうか。
0拝見しました。 子供の残虐性のようなものと、無垢にそれを行っている様が良いです。 もう少し読者の想像を巡らせられるような文があれば、より良くなると考えました。
0ふじりゅうさん。 削りすぎでしょうか。 そこの境界線が難しいところです。 コメント有難うございます。
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