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アバンタイトル
世界の酷薄さを知った少女の 王子様になりたい、という 途方もない欲望は 今も上から二番目のひきだしに かくされているのだろうか テレビの灯りで眠れない そんな嘘さえ億劫な日に どこか遠くへ行きたがっている きみのつめたい指が 昨日とまったく同じ言葉で 頬紅を淡く、優しくなぞった その初恋を知っている ぼくはあの子の碧眼みたいに きれいな瞳をしてないけれど あざやかに巡るその脈拍を 誰より自在にしてみせるから ふたりきりのまどろみで 夜更かしが苦手なきみの 握った手や温もりを忘れる瞬間 昏い風が潮騒をつれてきて それすらも陳腐だ、と あらわになった背筋を撫でる 世界を救うラブ・ソングは 90秒でぼくたちの影を ふいに通りすぎる 無尽の風
アバンタイトル ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1397.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2019-04-30
コメント日時 2019-05-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.5 | 1.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
さわやかな疾走感のある詩。少女の王子様になりたいと言う願望。僕はこの少女と恋がしたいのだろうか。初恋の人に嫉妬しているようにも見える。最後らへんの世界を救うラブソング、案外ラブソングが主題で、恋は二の次なのかもしれません。
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