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あぶれもの
理不尽な作り話なんだけどね。 光る杖を掲げた、白髭の神様に、ある日突然『ひとつの当たり前を殺しなさい』って言われたら、僕ら何を殺せばいいだろう。 幽霊は怖いという概念? 嫌いな人は明日も嫌いとは限らない理屈? 夏休みの宿題の煩わしさ? 怖いがぼやけたら、僕ら暇な時に盛り上がる話題を、二割くらい失って。 嫌いの歯止めが効かなくなれば、僕ら今日の敵は今日のうちに、エグい目付きで叩き潰して。 宿題の無い夏休みは、大人になってから思い出した時、二度と取りに帰れない忘れ物をしてきたような穴に気づく。 まあ、作り話なんだけどさ。 あふれているものから、あぶれものを出そうとした時、僕らはそれが『無駄』かどうかで測るけど。 無駄なものは、案外殺した後に、無駄じゃなかったものに変身したりするんだよね。 映画の中盤で、どうでもいい奴が死んだ後に、実は英雄だったりする現象に似てるね。
あぶれもの ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1444.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 7
作成日時 2019-04-16
コメント日時 2019-04-23
項目 | 全期間(2024/11/24現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 7 | 7 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.3 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2.3 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
拝見しました。 とらえどころは良いと思いますが、やや道徳的な、教育的な路線に傾きすぎているのかなぁと感じました。 詩と道徳は割と水と油みたいなものだと個人的には感じています。絵本や物語として教育じみた話を構成するのはまだしも、詩で語られてしまうと (いや知らねえよ) と読者の多くが思ってしまうと考えているためです。 また、推敲不足を若干感じます。1行目 >理不尽な作り話なんだけどね。 読者目線で考えると、作り話っぽさがありません。どちらかというと、 >例えばの話なんだけどね。 や、 >ただの一人語りなんだけどね。 の方が文脈には合っているかと。
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