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僕が増えていく
僕が増えていく 1UPが煙のように浮かび 不意に消えていく 個性的な音と共に 1UPの文字が浮かび消えて 僕が増えていく 段差を降りるカメ タイミングを見計らい 踏みつけた その時からずっと 何度も踏み続ける バネの上にいるかのように カメの上で弾む その度に 1UPの文字が浮かび消えて 一人 また 一人 僕は増える 穴に落ちた僕が 溶岩に落ちた僕が 花に食われた僕が 炎に焼かれた僕が 裏切りのキノコに 様々なカメに 大砲に 大王に やられてしまった僕が 後を頼んだと伝えてくる 僕が増える 僕が増える 1UPの文字が浮かび上がる度に 僕は 僕を増やしていく まだ見ぬ困難 乗り越えるため 大きくジャンプして カメを下に落とす 僕の人数 99人 決して顔を合わすことのない僕たち さあ行こう 出来る事なら一人も欠ける事無く
僕が増えていく ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1987.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 8
作成日時 2019-04-06
コメント日時 2019-04-10
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 1 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 8 | 6 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1.7 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2.7 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
二作目のマリオ詩ですね 題材は良いのだが、マリオであることを示すことに寄りすぎてあまり詩情が出ていない気がする
0>決して顔を合わすことのない僕たち >出来る事なら一人も欠ける事無く この二節に、残機制のプレイヤーキャラクターの悲しみのようなものを感じました。
0マリオを題材とした詩だね。 ゲームをするキャラクター目線で描いていて面白い。
0祝儀敷さん、こんにちは。 実は3作目です。 去年1月の「僕は跳んで」と今年2月の「誰かの声」が過去に投稿したマリオ詩になります。 少々マリオの塩梅が強すぎましたか。 確かに。 仁川路 朱鳥さん、こんにちは。 マリオはこのようにして残機を増やせるので、このような詩を書いてみました。 マリオ2なんかは完全にミスしてその度に残機を増やすのが前提ですし、その点が印象深かったのです。 小瑠璃さん、こんにちは。 マリオ詩では実は2月に投稿した作品の方が新しかったりします。 よろしければどうぞ。 仏教風味です。
0「決して顔を合わすことのない僕たち」に少しハッとしました。
0はさみさん、はじめまして。 そこは書き終わった後に付け加えた個所だったりします。 悲しさみたいなものを出せたかなと。
0読みやすく面白い詩だなと思いました。 詩の段落と段落が内容のまとまりだけではなく、物理的なブロックのように感じられました。また、脚韻などからテンポやリズムも感じられ、ゲームやってる感みたいなものが全体から伝わってきます。 増える僕らの世界線の違い、みたいな解釈の部分がぼくらの現実とマリオのゲームを繋ぐ、この詩の良さなのかなと思いました。
0拝見しました。 テーマがまず面白いところに目を付けられているな、と感じました。そしてやはり上手いな、と思うところが綺麗に光っています。 まず、 >1UPが煙のように浮かび >不意に消えていく さり気ない表現ながら、詩の淡白さに上手く合わせつつ叙情性を保っています。何処と無く切ない表現が見事。 >決して顔を合わすことのない僕たち マリオの無限の「煙のように浮かび消える」僕は、確かに決して顔を合わせることがありません。しかしここを後半に、ピシャリと持ってくることで切なさを一層引き立たせています。 要所要所でしっかり魅せているところは流石だな、と思いました。 一方、やや淡白を追求しすぎているのかな、とも感じました。無限の情景や、長い効果音を聞き続ける主人公の複雑な思いをもう少し深く、羽田さんのお言葉で読みたかった。 >1UPの文字が浮かび消えて >僕が増えていく が の重なりは決して悪いわけではないのですが、私としては、 >僕は増えていく の方がスムーズか、とも感じました。 テーマの着眼点がいいなぁと思いました。こんな視点を私も持ちたい。
0あ、去年7月の「友よ」もマリオ詩だ。 あおきがはらさん、はじめまして。 シンプルな詩が好みなので、自分の作品は割と読みやすいかもしれません。 それとファミコンのマリオはコントローラーが壊れる程やりこんできたのが、詩に表れているかと。 マリオへの思い入れも入った作品です。 ふじりゅうさん、こんにちは。 二次創作の主題としてマリオはかなり書きやすいのです。 なにせ世界で有数のよく知られた仮想の人物の一人なので。 あっけなく死んでしい、また復活してしまうある種の悲しさみたいなのも感じなくはないですし。 今回、切なさをよく出せました。 確かに無限の情景や、効果音を聞き続ける描写があってもよかったかもしれませんね。 ちょっと思い至りませんでした。
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