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20XX -トーキョー序奏曲-
スーツケースを片手に光の狂宴を通り過ぎていく。 僕の東京観とは、その程度のものだった。 生まれたとき、東京は日本の首都だった。 誰でも受け入れてくれて、誰にでも寛容な街。 その頃の東京は、溢れんばかりの人とモノに溢れていた。 今はどうだろう。 現在の東京は、世界で住みたくない街No.1だ。 廃材と夢破れし人が溢れている。 総合商社で働く僕は、この東京支部の立て直しが任務として与えられていた。 価値のない街に、価値を与えなければならないという難題。 東京は、僕にとって“窓際部署”そのものだった。 ケープタウンも、リオデジャネイロも、この街には敵わない。 銃を持ち歩かなければ、衣服だって奪われてしまう。 こんな街で、真剣に夢を追いかけたい人がいるのだろうか。 昼でも真っ暗な空を僕は大声で呼び止める。 空はアンニュイな声で「しぇーっ」と返事をし、悠々と走り去ってしまった。 さらば、清純だった頃の僕よ。 一デシリットルしか残っていない勇気を振り絞り、僕は価値とやらを拾い始めた。 20XX年、これから始まるトーキョー協奏曲。 最初の夜は、バーチャルな君とのアナルセックスから始まる。
20XX -トーキョー序奏曲- ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1004.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2019-03-31
コメント日時 2019-03-31
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文