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乾いてる 俺んとこの朝、あかぎれている ほっぺを掻っ切り 三叉路飛びだし 始発のターミナルで屯してる 空家の隅では名もないキノコが 傘差し合って呼気に濡れてる 仕方ないんよ、 喪服にも安全靴を合わせて つまるところ義理も果たせず 真っ赤なセミアコ、通称でぶねこ レゲエマスターだって売っぱらった 優しさを値切り 無償の愛は切り売り 人のできない苦労ばかりしてきた とか言っちゃう類の世間知らずだ ひとり 身にあまる余命を鷲づかみ ふるさとの そう思いたい町先の 猫に学べという粋な言いつけに日々 すがる てめえの命から食わねば 隣人は食いもんじゃねえから シケモク缶々、歯ブラシにも とっくに春が こびりついてる
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作品データ
P V 数 : 2299.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 22
作成日時 2019-03-28
コメント日時 2019-04-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 4 | 4 |
エンタメ | 4 | 4 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 3 | 3 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 22 | 22 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.8 | 1 |
前衛性 | 0.2 | 0 |
可読性 | 0.7 | 1 |
エンタメ | 0.7 | 1 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 3.7 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
静かな視界様 コメントありがとうございます。 今作は特に朗読を念頭に置きましたので、その点がリズムにも反映されているのだと思います。自信はそうですね、持てるまで推敲を重ねるタイプでありますし、根っこの生えた言葉選びをしたいとは考えております。
0「てめえの命から食わねば 隣人は食いもんじゃねえから」・・・ちょっとモラリスティックで潔い詩句で、好感度高し。 全体ラップ調に、朗読できると思いました。テンポ良くてかっこいい詩です。自分にはとても書けない。 猫のハンコの写真は、作者用のアイコン? いいですね。
0素晴らしかったです。「三叉路飛び出し 始発のターミナルで…」になぜか惹かれました。具体性がありながら詩的、煩雑でありながら清澄。絶妙のバランス感覚をこの箇所に感じました。全体としては世事に背を向けた印象がありますが、決して逃げてはいない。良いと思います。
0沙一様 コメントありがとうございます。 眼光の消える瞬間を待ちました。写真のセレクトがまずは成功しているようで安堵しています。
0小寄道様 コメントありがとうございます。 今作はまさしく朗読を前提に書き上げたものでした。しかしテキストとして見ても個人的には気に入っています。ヒップホップの影響は大きいですね。それをどのように咀嚼して詩に還元するのか、ということはよく考えています。
0stereotype2085様 コメントありがとうございます。 朝日が町中に射しこむ瞬間に立ち会うような、そんな空気を込めようとした箇所でした。歳を重ねると背負うものも多くなりますが、一方で本当に大切なものはそれほど多くはない。そんな主人公の潔さといったところでしょうか。
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