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雨
灰色の雲を切り取る窓。 日に焼けた木枠、ガラスはまどろむ。 湿っている空気が鼻をさす。 太陽がどうにか雲の間に分け入ろうとする それを許さない厚い雲。 動きの悪い窓が静寂をかき消した。 空気を散らしながら窓を開ける。 特等席に座って シミのあるよれた壁に身を持たせ きしむ木枠に肘を置く。 煙草を咥えマッチを擦り呼吸をする。 しみったれた優しい空気は私を見捨てた。 太陽は依然としてまだ姿を現していない。
雨 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1471.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 14
作成日時 2019-03-23
コメント日時 2019-03-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 4 | 4 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 3 | 3 |
総合ポイント | 14 | 14 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.8 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.7 | 1 |
エンタメ | 0.2 | 0 |
技巧 | 0.2 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0 |
総合 | 2.3 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
歌か文の原型のようだと感じました。 作品としてはまだ粗いかなと思いましたが、こうなる理由はなんとなく感覚的に私には分かります。 レトロな場景が見えるようで心地良いです。
0ありがとうございます。
0「私」のどこか投げやりでやさぐれた雰囲気と、優しくて素朴な描写が合わさって邦画のワンシーンのようだと思いました。
0静かに胸に染み入ってくる。空気に見捨てられ、その視界に太陽も未だ姿を現していない話者の達観を感じる。
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