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人生の泳ぎ方
いつからだろう、考えて生きるのを辞めたのは 目の前の現実に耐えられなかったあの頃は、ただ考えるのを辞めて捨てれるものは捨てて、流されるままその身を任せてしまっていた。 あれから10年たった、あの頃と何が変わった? もうすっかり流される事でしか生きていけなくなっていた。 あの頃と何も変わってなんかいない、あの頃のみんなはすっかり変わって、大人の世界で生きている。 あの頃のままの僕は大人の世界で前が見えずに迷っている。 流されて生きていけるほど大人の世界ってものは簡単じゃないみたいだ。 色んな波がぶつかり合っていて、身を任せていたらすぐに溺れてしまう。 自分の波を作るか、誰かの波に合わせて泳いでいなければ簡単に溺れてしまう。 もうどこまで溺れていったのか、まったく光が見えなくなってきた。 このままずっともがいても何も変わらなそうだ。 昔誰かに泳ぎ方を教わった、でたらめに腕を動かしても全く進まない。 迫る波に身を寄せて大きく、美しいフォームで水をかく、そうすれば前へ進む、整った美しい泳ぎ方は打ち寄せる波を自分の後ろへ受け流す。 次第に泳ぐ速さは増していく。 もしかしたら今は泳ぎ方を知らないだけかもしれない、波が強すぎて泳げるなんて思えなくて、泳ぎ方を教わろうともしなかっただけかもしれない。いつまで泳げるかもわからないのに、泳ごうともしないと、いつまでたっても海の底に沈んでいるだけだ。きっとまたいつかのように誰よりも速く泳いでみせる。
人生の泳ぎ方 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1185.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 6
作成日時 2019-03-19
コメント日時 2019-03-19
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 6 | 6 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0.5 | 0.5 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 1.5 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
思うままを素直に書き記したイメージで、詩を読み慣れていない人にもスッと入っていける可読性を備えている反面、自分語り的な要素が強すぎて、既視感があると思いました。 細かいところで恐縮ですが、捨てれる→捨てられる こういうところで引っ掛かりを作ってしまうのはもったいないとも感じます。 自分の動きに応じて引き起こされる波のイメージ、映像や肌に感じる質感のイメージ・・・現実界のイメージにとらわれるのではなく、人や物が透き通って押し寄せてくる異空間を抜き手を切って泳いでいくようなイメージなど、もっと自在に、今現在の感覚をダイレクトに伝える工夫を「楽しんで」みると良いのではと思いました。
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