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ベーゼンドルファー
暮れゆく庭の草陰に 肺患いの小人が一人 粉白粉と頬紅の 滲んだ顔で立って居る 其の喘鳴は雨粒の 砕けるようにしのしのと 軒先辺りと地獄との 合間を幽かに這って居た 彼が一体、何であるのか 如何して病んで居るのかと カップの底の珈琲の 染みを見乍ら考える まるで間引きの白桃や 蟻に喰われた花蟷螂の 憐れで可笑しい其の姿 如何して病んで居るのかと 小人が私に笑いかける 私は其れに気付かないで居る うつつの夢は滔々と 蛇口から一滴が落ちるように 薄闇の方へ流れゆく 老いたる猫は膝の上で 細く寝息を立て始め 私は擬態し街を想う
ベーゼンドルファー ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 930.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-02-15
コメント日時 2019-02-15
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
テンポが悪いなという印象。それはどの行も3、4文節で改行されていてリズムが悪く、さらに空行がやけに多いからだ。改行や空行で読み進める流れが止まるし、その休符が単調かつ過多だから。あえて長く続かせる行を作るなどして起伏をもたせたい。 あと意図的にやっているのだろうけど、漢字が多すぎる。「其の」や「居る」などはひらがなに開いたほうがいい。演出なのはわかるが、上述のテンポの悪さを助長させてしまっている。
0渡辺八畳様 明確なお言葉でご指摘を下さいまして 心より感謝申し上げます。 ここしばらく、ずっと一人で モヤモヤしていたのですが お言葉を頂いた事で 自分が今、何で行き詰まっていて 何を課題とすべきなのかにようやく 確信を持つことが出来ました。 貴重な場を有難うございます。
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