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三 あっという間に夜が膨らみ 昼は萎み 太陽は沈み 月が登った 透き通った群青にとうめいの夜の体液が流れ込み、影の世界が現れる 人間たちはコンクリートの箱に閉じこもり 窓に影絵を写し出す でいだらぼっちはビル群をひと股でこえる 生活の音 飲み会の笑い声 夕餉の支度の匂い 少し肌寒くなった風 をこえる 動物達は今日も宴の準備だ 一 紺青に燃え上がる空を切り抜いて部屋に貼りたいと思った。 僕らは透明、とうめい、トウメイ。 二 今は今しかない 肌に当たる風が 僕と世界の交信 月の黄色い光が 君の頬を照らす 君と僕の隙間の ぶ厚い空気の層 言葉は僕の頭の 電気信号が変換 声帯が空気分子 震わせ君の鼓膜 地球の裏側から 遠雷が鳴り響き 積乱雲の底の方 内から淡く光る
18:23 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1078.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-02-10
コメント日時 2019-02-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
感想です。最初、普通に読ませて戴き、数字の順番に読み、3.1.2はリズムなのかもしれないと、読ませて戴きました。言葉達が美しいですね。詩の美しさの中で、原点回帰できそうな、美しさを伴っています。私が好きな、詩ですね。個人的に好きですね。コメントが付かないのが不思議です。
0読ませるための構成か光る作品ですね。一、二、三連を敢えてばらしたのでしょうか。そこに目を引かれ不思議に思いながら読み、一、二、三、の意味を考える。カウントダウン?いやいや、なら三.二.一.でも良いのだ。とりあえず一から順に二度目を読もう、と書き手の意図にはまりまんまと読み返す。(違ったらごめんなさい)以下、ぼくの勝手な読みですのでご容赦ください。 一(二連目)抜粋 紺青に燃え上がる空を切り抜いて部屋に貼りたいと思った。 このあと僕らは、と続きますがこれは二連目の君と僕だと読みました。紺青に燃え上がる空を一緒に観て共有したい気持ちだろうか。繰り返される透明、はさて、純粋でありたい現れか?そうして二(三連目)では君と僕の近くて遠い、人であれば必ず感じる隔りを感じる。 二(三連目)抜粋 君と僕の隙間の ぶ厚い空気の層 言葉は僕の頭の 電気信号が変換 声帯が空気分子 震わせ君の鼓膜 地球の裏側から 遠雷が鳴り響き 積乱雲の底の方 内から淡く光る この抜いて二つに分けた箇所は上下、言葉を言い換えて同じことを繰り返してるのかと思えます。巧みで美しいがいずれも相手との距離を感じて切なさが見え隠れしてるように思います。 三(一連目)抜粋 透き通った群青にとうめいの夜の体液が流れ込み、影の世界が現れる というこの透明が一(二連目)のぼくら透明、に繋がり君と僕は影の世界にとけて限りある人の世や日常の営みをでいだらぼっちとなり一股ぎしてふたりが永遠にありたいというダイナミックで切実な空気のあるシーンに感じました。 そんな妄想に近い読みをしてしまいましたが、それぐらい面白く、読み返してみたくなるように巧く構成されていると感じます!あ、冒頭の、 あっという間に夜が膨らみ 昼は萎み 太陽は沈み 月が登った という動詞の連なりがスピーディな導入でやはり巧い、と唸りました。手前勝手な読み、で失礼しました。
0環希 帆乃未さんコメントありがとうございます。 詩が本来持っている美しさというのは常に意識してますのでそう言っていただけると嬉しいです。
0帆場蔵人さんこんなに長いコメントありがとうございます。 特に二(3連目)の解釈は自分では特に意識していなかったのですが言われてみるとそうだったと気づかされました。 数字は一応意味はあるのですが作者が解説してしまうと詰まらないと思うので言いません。詩は好きに解釈出来るところがいいところだと思いますので妄想して読んでいただけるととても嬉しいです。 動詞の連なりですか そういう事を考えた事がなかったので勉強になります。
0あさぬま 様 いえ、ぼくも楽しく読ませていただきました。趣向を凝らすのが苦手でして、自作品に活かせたらと勉強させてもらいました。数字の意味、まだまだ読み飽きない作品になりそうです。
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