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The Last
もうこれで終わりと思ったら 言葉は思念を変化させるものだと知るがよい 言葉は交じり合い 美しさが繰り返し訪れる そのために生きられると思うのだが 雷がとどろき出したら 絶望を取り扱う意志を強くして 草原に吹く風がどこかへ行くように 塵を払って呼吸せよ ラジオをつけよ 空を見上げよ 雲を身内にせよ 心を腐らせるものを乗り越えよ 心に涙を流す日が来ても 歴史も魂も終わらないと信じている 君のために良かれと思って描いた絵に 何の色を付け足す必要もないのだと感じる そのように公平な私自身にとっての私は終わらない 烏も飛ばない曇り空 飛び道具の不吉 蝋燭の炎で飾られた儀式を見ているのだ 必要なのだと思われたらどんな言葉も呪われる 差別する言葉がまた一つつぶやかれる 励ます心もまた一つ大きくなる 爽やかな終わりはいいだろう 砂糖菓子のような始まりもいいだろう
The Last ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 900.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-05-08
コメント日時 2017-05-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
終わり、から始まって(というのも変ですが)始まり、で終わる。流れるような文章は、もしかしたら連想によって次々生まれるにまかせたのかな、という気がしました。 言葉/言葉、心/心、と重なる部分、鳥/飛び、差別する言葉/励ます心、と重なる部分が目に飛び込んできます。爽やかに終わって、砂糖菓子のように始まるのか・・・何事もそうありたいなあ、と思いつつ。 他の方はどのように読むのか、それもまた、読んでみたい作品です。
0まりもさん コメントありがとうございます。わりと、いろんな要素を並べて、自然に固まっていくのを待つ、といった作り方をしました。 一つ言えるのは、切実さへの態度ということです。まったく嘘でもいいわけで。でも、僕自身の身のことを考えた場合、 嘘のようなことで主体部が出来ているのは嫌です。伸るか反るかにしても、自分をごまかすのは嫌なものです。 鈴木 海人さん コメントありがとうございます。 素敵だなんて嬉しいです。海人さんは、独特の力を持っておられますね。その、純粋なところ、共鳴します。 この詩は、少しづつ周りが見え始めたから、世界観を切りとって、詩にしてみたものです。縄につまづいてばかりの僕が、 少しづつ自分の足で立てるように心がけているところを、見抜いておられようです。もっとボリュームのある詩も 書けるようになりたいなと思っています。
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