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1bit、12月、ツイート詩、#、
# 今が幸せな日を過ごしているのなら 過去はどんな日を過ごしたのだろう 様々な思い出があたまをよぎるけど 最終的に一周してまたもどってくる 悲しみや苦しみや怒りや憎しみすら 全て飛び越えてこうして生きている 肉体から解き放たれた精神の旅先に いつまでもきみがいたらうれしい。 # 空に浮かんだおにぎりが 遠くの国にプカプカ浮かんで お腹空かせた子供たちに ちょうどいいお口の所で落ちたら モグモグモグモグ してくれるかなぁ 笑顔になってくれたら いいなぁ と 子供達が三角のマークをスマホで撮って おなかが空いてマックに出かけていく いいねが 知らないうちに増えていく。 # 願いが願いのままで 終わりたくないから 彼女はそれを歌にした 願いが願いのままで 終わらない事を 少年は言葉でなく 歌で返した 青葉だった頃に出会った 青葉だった頃に知った歌が 彼女の心に舞い降りた それは落ち葉ではない 青々とした言の葉だったから 公園で舞う落ち葉の中 彼女は泣いた。 # 小さな命を眺めていた。 起きないまま そのまま居なくなるのを 認めたくないから 大きな声で呼んでみた うっすらと動いていた さすったらまた眠りについた 小さな命を眺めていた 長い間 短い眠りで 大切な命を眺めていた 瞬間の思い出と 永遠の思い出の中 消えていく 小さくて大切な命を 眺めていた。 # 静かな夜を過ごしている。 喧騒のような、街の賑わいを辿ると、 スーツ姿で歩いていたあの頃を思い出す。ビルの窓ガラスからは、腹の出たオッさんが映った。東京には未練がない。未練があるのは、東京という幻想だ。もう、誰も居ない。沢山の人々をすり抜ける。誰も居ない。 # 口が裂けて生まれた俺の同級生は、偶然にも家を建てた場所から近い場所に、家を建てて、結婚して、幸せに暮らしていた。手術も結構したのだろう。普通の顔だったが関係なかった。アダ名をガリといった。ガリ、呼ぶと、おう、と答えた。何でガリだったん?と聞いた。さぁ何でだっけな?と二人笑った。 # 少しずつ言葉から人になる 言葉の繋がりが生きている 人との交流になる実感 が湧いてくる ありがとうと書いてあった さようならと書いてあった 見えないまま消えていくものと 見える場所で消えていくものと その例えた偶然の扉を開けて、 出会ったものたち。 話になって広がる 輪になって広がる 波紋。 # たとえ詩がすでに終わっていても 腐敗していてもそばにいる。 何年も書かなくなっても何年も読まなくなってもそばにいる。 そばにいて何もしなくてもしても裏切られてもそばにいる。 そばにいる事を拒絶されても そばにいる。 そばにいて 言葉を置いて 詩が生まれても 生まれなくてもそばにいる から。
1bit、12月、ツイート詩、#、 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1176.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-12-30
コメント日時 2019-01-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
どれも気取って無くて親しみやすい印象でした。すっと入ってくる感じ。考え抜いて裏の裏を読む、みたいな作品ではない感じ。まさにツイート。 とくにおにぎりのが平和で好きでした。
0ありがとうございます。おにぎりの詩は丁度。おにぎりの形を写真に撮って送ると食べれない子供たちに食べ物を送ってくれる。という、怪しげかつ素晴らしいアクションがありまして、それに騙されたように参加した時期に書きました。 結局、僕らは近くに食べ物があり、遠くの出来事で済ましているんだな。と、考えさせるものでしたね。はい。 良いお年を。
0ガリと言うあだ名の口が裂けて生まれた同級生のエピソードが面白いと思いました。寿司屋で出て来る生姜だったと思いますが、この詩を滑らかなものにしていると思いました。
0ありがとうございます。 ガリ、小学生の頃につけたあだ名って今思うとどうしてそうなったのか皆目検討もつかないもの、多くありませんか? 子供の頃は純粋に手足ない子やブサイクな子、不潔な子、貧乏な子、頭悪い子をからかったりいじめたりしましたが独りぼっちにはしませんでした。皆んな固まって喧嘩したり泣いたり笑ったり仲直りしたりして対等に付き合ってました。そんな空間をいつのまにか区別する言葉や空間を作り出してしまったのは自分としては時代で片付けたくはない事案でもあります。とか言いながら御節食い過ぎで眠たい。 また。
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