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大海の王者
私が消えたとき、ただ大海原の如く覚醒した全体があった。 私だけが覚醒しているのではなく、虫けら一匹、木の葉一枚、森羅万象が覚醒しているのであった。 それらはただ知っているのであった。 信仰とは、どんなことも貫けるような意志の力であり、 金貨を目の前にした泥棒の渇きに似ている。 春ってのは苦手な季節だ。 俺を苦しめた女たちが頭の中でざわめき始めた。 しかし、私はすでに、負の記憶にあまり右往左往しないほどに、「我」が落ちているのだった。 ここまで来るのは容易ではなかった。 SMのAVが好きだ。 見ていると、我が落ちていく。 偶然の暴力によって我が落ちる。 方法などない。 この世界は漆黒の闇だ。 この世界が光だと思うなら、あなたはまだ圧倒的暴力を知らないのだ。 頭で生きてるのだ。金玉と根性で生きてないのだ。 頭を落としなさい。 真の安らぎは、頭の分別意識を超えたものだから。 切迫した透明な闇。 故郷が見えてきた。 om mani padme hum 蓮華の中のダイアモンド。 廊下でシヴァ神のマントラとなえていたら,また我という滴が溶け出して、脳内に安らぎをもたらすセロトニンが分泌されてるのがわかった。 溶けていく。 僕が思うことは君も思うんだね。 夕日がいつもより照り輝いて地平線を赤く照らし出していた。
大海の王者 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1062.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-12-05
コメント日時 2018-12-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
誰かコメントください。
0統合や主題性の回避
0阿頼耶識に達すると、第三の目から広大な視野が開けるのです。
0海とは物質の象徴であります。 太陽は魂の象徴。 海から出た太陽は、物質から開放された魂。 包皮から解放された亀頭のように成熟と悟りを意味します。 夕日は、拒否と許しの象徴です。
0理屈としてはわかっても体験として一人称では、少ししかわからない。そういう作品の書き手は意識レヴェルが高いことが多い。
0拝読して感じたままに 書かせていただきます。 初読では、瞑想の詩と捉えていました。しかし、瞑想と言い切るには激しい男気を感じました。なにしろ【大海の王者】ですもの すごいです。とてもとても強そう。しかも、弱気のモノに対しては ふとっぱら。 >私だけが覚醒しているのではなく、虫けら一匹、木の葉一枚、森羅万象が覚醒しているのであった なあんて、言われた日にぁ。私は もう、この風景の中の虫けらにでもなってしまいたいです。この詩の中に私(るるりら)が含まれているならば、さぞ冴え冴えとした心を得た虫として居られることでしょう。 私は、この詩の中の虫にでもなりたいのですが、しかし この詩の話者の視点は 虫になんかに留まることはなく、万里を移動していると感じます。わたしが、ほかの読者の方々が仰っているような水平線と地平線の違和感を 感じなかったです。この詩は定点観測の詩ではなく、長距離を移動していると感じたからです。それは次の詩行で、あっ!この詩って、移動ナウだったのねと思ったのです。↓ >故郷が見えてきた。 だから水平線と地平線が一遍の詩編の中に同居していても、私の場合は不自然には思わなかったです。むしろ水平線と地平線があることで、空がまんまるに開けている感じがしました。 蓮華の中のダイアモンド。←この表現も、素晴らしいとしか言えません。ブリリアンカットされた宗教画的言葉は眼福の極みといえるでしょう。 シヴァ神について、私(るるりら)は不勉強で 破壊と再生を司る神ということしか知りませんが、なかなか性的に神でもあるような表記を見つけて狼狽えました。この詩は、基本的には男性向きの詩だと思いました。
0阿頼耶識の境地を描いてるんですよね。
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