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芽吹く
僕の中の 人間が奪われた だからと言って他人から奪い返すこともできない それではもっと人間は失われていくだろう まいた種から人間が芽を出した こわごわと未来へ 向かって考える 盗賊が奪ったと言って 悪漢が叩き潰したと言って やり返すなんてばかばかしい 口の中に含んだ水に 幸せを感じるから 心の中に吹き込まれた命に 愛を感じるから もうこれ以上はない なくした自分が感じる 嘘じゃない 誰も騙さない それぞれの満足には もう嘘は条件じゃない 多くの嘘を見てきたから 僕は嘘が嫌いになった 完全な嘘なんてないと知っている 少しごまかして満足するだけ 人生を盗むのは好きにすればいい どうせ過去なんて振り返っても満足しない 心の中に本当がある 難しくもない本当がある それをみんなあなたたちにあげる 生きていくことはそういうことじゃないだろうか 心配はなくしていきたい 心配には生きれない 心配をかけられない 安心してカッコいいことができる 否定するためのイメージは思わない 草むらの中の虫 僕はそんな気持ちでいる 誰かが泣いていたらその人のために ここに草があるよと鳴いて知らせるだけ 静かな歌が好きだから 生きるのがしんどくなるとき そのとき人間からのメッセージを聞く 誰かの愛は輝いている 誰もが色んなものをなくしていくので 僕はまた人間になって与えたくなる 今からでも取り返せる 君は紛れもなく人間である 君の心は自由である 夕暮れに見える家の明かりが 君の帰りを待っている
芽吹く ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 997.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-11-26
コメント日時 2018-12-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
春の季語なんですが「木の芽時」が題名として良いかもしれません。芽吹くでも分かりやすいですね。でも、詩の内容として私が思った事なのですが、詩の内容に暖かさがあるから。余計に春の季語が合うなと。
0つきみさん 読んでくださり、ありがとうございます。 「木の芽時」という言葉、初めて知りました。とても面白いと思います。暖かさを求めて、そんなことを、ずっと考え続けてきた、不自由な頭で、少しずつ進んできたんですが、そんな感じの詩は、だいたいこんな形で終えていいのかな、と感じています。
0黒髪さんへ。お返事ありがとうございます。春といっても夜が寒い日も有りますよね。最終辺のお言葉で木の芽時の夜をイメージさせる事もできると思っています。季語に囚われず、四季を通して感じる芽吹きだと、違和感を覚えます。一つだけヒントを書きます。教えるよりも自分で得るモノが大事です。ヒントですが「イメージの具体化」です。自由に捉えて、感じて思って考えて。構成していく時点で不自由ですが、その不自由な中で、いかに自由に、自分らしく書けるかですね。
0つきみさん アドバイスくださって、ありがとうございます。具体化とは、現実感を増すようになる気がします。自由に、自分らしく。そうですね、夢のような気持になりますが、それを思えば、そうするのは楽しい感じがします。少しづつ変わっていっている自分なのですが、楽しさを作り上げたいと思っています。季節感も、大切な要素ですね。
0おはようございます。 「僕の中の/人間が奪われた」と書いておられますので、人が人の中の人間である部分を奪われたと、感じる時とは どのような時だろうかと考えてみました。 基本的人権が保証されない時には、もちろん そう感じることでしょうし。衣食住はこと足りているとしても人間関係のビラミットで下位に落とされたと感じたときも、自分の中の人間が奪われたと感じることでしょう。 いずれにせよ人間って 他者との比較でしか自己を理解できないので、「僕の中の/人間が奪われた」と、感じるときも 他者があって感じる。つまり人間関係があって感じる。ということは人間だから「僕の中の人間を奪われた」と、感じる。 こんなふうに考えてみたら、他者が僕の中の人間を奪うと感じることはあっても、人間が人間の人間性を ほんとうの意味で奪うことはできないはずですよね。 この詩文の題名は【芽生え】です。この題名が持っている気づきは 尊いと思いました。 人間の中心にある 種のようなものは、果実の甘い部分が失われても けして失われず、条件がそろったときに 芽生えの時期を迎えるのだと思います。 心の中に本当がある 難しくもない本当がある それをみんなあなたたちにあげる ↑ここ、きまえがいいですよね。 ビリージョエルのHonesty という曲を思い出しました。これは、わたしが人生の岐路に立った時は、なぜか思い出してきた曲です。 本当の心は希少で しかも 誰もが望んでいることだと歌っていて、なんど聞いても 腑に落ちるのです。Honestyほど大切で貴重で簡単だけど、だれもができることではないことは無いと感じます。この詩も、ほんとうを謳っておられて 良いなあと思いました。 あたたかな人を想うとき 心はやさしい芽生えを果たすのは、ほんとうにこころやすまる ほんとうのことだなあと想います。拝読できてよかつたです。
0るるりらさん 読んでくださり、ありがとうございます。Honestyは耳にしたことはありましたが、よく聞いたことは ありませんでした。とても心にしみる歌ですね。 僕は、落ち込んだり怒ったりすることがよくあるのですが、この詩は少し言い過ぎた部分もあったかなと思います。自分のことから、自分以外の人への励ましみたいなことへ、変わっていきたいなと思っています。もちろん、過度に偽善者をやっても仕方がないですが。外国人をだまして働かせるとか。 芽生えが生じたはずなので、自分でゆっくり育てていきたいです。
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