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ささやかな日常の重石
筒型の生命維持装置 迸るコロンビアの香り。 溢れる熱き生命に左手は爛れ 滴る雫が 外気を道連れに孤独な最期を迎えた 長針の重なり合う頃、影を潜めた狼煙に息を吐く。 シンクには何も残らない 時間旅行から帰ってきた冷気が さり気なく心臓に絡みつく様だった。 名もない音に脚色された 過去の記憶。 無感情がポタポタと溶かされ、冷たい亡骸を眺めている 深夜。 上辺だけの信仰心はどれ程のものか、 骸の形に意味なんて無いのに。 歪な隙間を埋めたくなる 不完全の美を知りながら、 「この席は私の物なの」 無意味なイス取りゲーム 豆腐の角で殴られて死んだ。
ささやかな日常の重石 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 954.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-11-14
コメント日時 2018-11-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
冒頭から、おおっ?となりますね。SFが始まるのか? 二行目、コロンビア、で、円筒形のもの、は、コーヒー缶かな、と思い・・・ 大げさなくらいにデフォルメされたことによって生まれるイメージを楽しんでいるうちに、 またもや、予想外のところに飛ばされる。 心地よい飛躍だと思いました。 無意味なイス取りゲーム、なるほど・・・ そう、わけわかんないこと言いつのるやつなんざ、豆腐の角に頭ぶっつけて、死んじまえってんだ、ねえ。
0第一連の、「迸る」「溢れる」「滴る」の連体形が視覚的にもリズム的にも心地よかったです。句点も丁度良い。 生命維持装置という日常ではおよそ見ないようなものから、豆腐という日常にありふれたものに着地する自由さ、好きです。
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