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無印
光る宝石を身に付けた時は それより輝く命を見逃す 一瞬の煌めきの中で揺れる 原石を持った人の夢だから 重たくて軽い口笛を吹くと 眩しい世界へ届きそうになる 真っ白なノートを開いただけで 心も目覚める空気を孕み 右手の感覚を外しながら コックリさんが来るのを待っている 少しずつ書いた言葉は無色で 透明な方が色褪せないね うなずく魂の声を聞いて ボールペンは同じ場所を走る 右へも左へも行けずに迷う 原石をもっと小さく砕いて 誰かのポケットの熱に触れたい 創作のために空っぽになった 胸の膨らみが君をどこかで 励ませるように 言葉は生まれたら一人で歩く
無印 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1052.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-11-09
コメント日時 2018-11-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
詩的な言葉で丁寧に構築されているという印象。その中に出てくる「コックリさん」というフレーズが異彩を放っていて、好き。こういうサプライズも詩の中には必要だと個人的には思っています。詩的で美しい言葉+αの何かを期待してしまうのは、現行のネット詩ではひょっとしてみなさん強いのかもしれません。
0ステレオさま コメント下さりありがとうございます。綺麗なもの+@というのは、最近個人的に意識しています。美しさだけじゃ、リアリティに欠けるというか、どこかでギョッとするものを用意出来たらと思います。
0コックリさんを何度かやっていた子供の頃を思い出した。幼き頃は言葉の意味や漢字の読み方に夢中になっていて、その言葉による伝達やら、詩を感じたり考えることはなかった。言葉には予め付けられている印がある。その印は発する者によって付けられ受け取る者には見えない印で、印が押し付けられたり無視されたりする。魂とはそういうものかもしれないし、そもそも、その魂を言葉にすることにすら疑問に思う。幼き頃は言葉よりも前に魂を感じようとしていたのかもしれない。
0こんばんは。 命は輝いている。その輝きを感じられるのは何故か。他者がいるから言葉が歩きだす。宝石に目がくらんでそれより価値あるものを見逃してしまうのも、生きているからではあります。 真っ白なノートにペン先を落とし、自分の魂に耳を済ませている誰かの様子を、コックリさんにたとえているんだと解釈しました。(わざと、)そういう目でみると、胸の中に確かな熱量があってそれを伝えたい、なのに無色で透明な言葉にしかならない、そんな人への応援歌のように思えました。 宝石は原石を磨いたものだというイメージを根拠にすると、言葉は宝石より輝いている命=原石の欠片だけれど、磨いて表面の輝きを手に入れると内なる熱が失われてしまう(色がつくと、いつか色褪せてしまう。あるいは、形あるものは崩れてしまう)から細かく砕いて誰かのポケットに入れたい、というふうに読めてきました。 実際の意図とは違うかもしれませんが、磨き方を間違えなければ、きっと表面もきれいで静かに燃えるような宝石を君なら作れるよ、と語り手に言ってあげたくなります。何れにせよとっても優しい詩だと感じました。
0みうらさま コメントありがとうございます。幼き頃に言葉よりも魂を感じていたという一文が、素敵ですね。 はさみさま とても丁寧に解釈して下さり、わかりやすかったです。ありがとうございます。
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