寒露 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

寒露    

狭霧に男湧く 冷え沈む山の呼気 男は浴衣を濡らして、待ち受けている 旅亭にて、赤いカーペットの廊下を女たちが歩いてゆく 青く均された露天湯に向かう友達 木桶などが静かに、早い客を待っている 窓際の籐椅子は、未だ昨夜の談話の続き バイクが一つ、川向こうの道を通っていって 音だけが橋を渡ってきた 誰かの悩みは、西の彼方へすっかり飲み込まれ カレンダーの表示をまだあやふやにしか受け取れない時間帯 もうすぐで水たちは無事に夜番の努めを果たす 朝日だ 町の建物が、挨拶の前の沈黙、一斉に目覚めていく 今や戻る頃合いだと 霊魂たちが薄く消えていった


寒露 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1010.6
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-11-01
コメント日時 2018-11-20
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:1010.6
2025/04/06 17時26分26秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

寒露 コメントセクション

コメント数(3)
まりも
(2018-11-14)

sagiri ni otoko waku この響きが面白いと思いました。どのような情景かと読み進めると 〈青く均された露天湯に向かう友達〉渡り廊下などで宿から離れた風呂でしょうか。 急に具体的な景が立ち上がってきますね。 〈音だけが橋を渡ってきた〉この描写も面白い。 バイクが走っている、という認識を先に出して、その認識をもたらした聴覚を後から添える。 〈もうすぐで水たちは無事に夜番の努めを果たす〉ここは、なんだろう・・・ 出水?もうすぐで? もうすぐ 水たちは なのかな・・・水が夜番をしている、という発想も新鮮。 最後の一行も、ドキリとしますね。〈西の彼方〉は、彼岸の方向でもある。 青く沈んだ街並みが、目覚めていく時刻。朝霧が沸いて、その中に影が現れ、消えていく感覚。 生者も死者も、共に〈談話〉した夕べがあったのか。 早朝の朝露(霧?)の水気を体に沁み込ませながら、周囲の気配(生も死も混在しているような一瞬)に耳を澄ませている(肌で感じようとしている)かすかな緊張感が、引き締まった文体から伝わってきました。

0
社町 迅
(2018-11-18)

まりもさん、コメントありがとうございます。 もうすぐで、の部分は・・・あれは方言的な使い方だったりするんですかね・・・

0
藤 一紀
(2018-11-20)

おはようございます。ちょうど夜の終わりと朝の訪れの様子が、視覚的にも聴覚的にも思い浮かぶようです。《朝日だ》がそれをより明確にするように働いていて、言葉にも光をあてているように思います。 《もうすぐで》って、日常語としてはたまに使うけど、あれれ?そういえば文章としては見かけないですね。

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 1