「濁」 - B-REVIEW
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「濁」    

人の吐く息が色を成して 目の前を曇らせる 振りかざされた正義の食卓で 理不尽な果実を喉に詰め 僕は明日の僕に唾を吐きかけた 思春期から抜け出せずにいる天使が この愛憎で満ちた世界を 「失意の楽園」と名付けたその日から 動けずに…いつまでもアダムとイヴの幻を嘆く僕らを、ほら 悪魔が笑ってる ねぇ、神様…見ているのでしょう? 人の言の葉が棘を生やして 鼓膜を揺さぶる 押さえつけられた自由の庭園で 不正の花びらを見つめながら 僕は昨日の僕に誰の嘘を重ねるのか 思春期から抜け出せずにいる天使が この愛憎で満ちた世界を 「失意の楽園」と名付けたその日から 動かずに…いつまでもアダムとイヴの幻を嘆く僕らを、ほら 悪魔が笑ってる ねぇ、神様…知っているのでしょう? 真実を盗み食う蛇を横目に 今日も変わらず 溢れ出る激情が心の中を 行進し続けている


「濁」 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 1000.3
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-11-01
コメント日時 2018-11-24
項目全期間(2025/04/23現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:1000.3
2025/04/23 18時39分47秒現在
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    作品に書かれた推薦文

「濁」 コメントセクション

コメント数(7)
エイクピア
(2018-11-01)

アダムとイヴの幻と言えば、聖書を真っ先に思い出しますが、この詩では、悪魔も出て来て、これも聖書では確か、悪魔がキリストを誘惑するのか、そんなような話で、「神様」も出て来ますね。そして思春期から抜け出せずにいる天使が一番印象的でした。真実を盗み食う蛇は知恵の木の実を食べるよう誘惑した聖書に出て来る蛇なのでしょう。この詩に出て来る自由の庭園ではないですが、失楽園を思い出してしまいますね。この詩では「失意の楽園」でしたが。

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藤 一紀
(2018-11-01)

《この愛憎で満ちた世界》(という言葉もどうかと思うけど)=《失意の楽園》というのは、すでにわかりきった話で、二度までも繰り返して書く必要があるのかどうか、甚だ疑問ではあります。むしろ、《悪魔の笑い》をどうやって笑い返すか、そこを読みたかった。

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HIROKI
(2018-11-03)

エイクピアさん、 コメントありがとうございます。 両親がキリスト教で、自分は思春期まで様々な規則に縛られて育ったものですから、いろいろ思うことがありました。 そのときの気持ちを思い出しながら書いた詩です。

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HIROKI
(2018-11-03)

藤 一紀さん、 コメントアドバイスありがとうございます。 次作で改めて挑戦したいと思います。

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オオサカダニケ
(2018-11-03)

素晴らしい詩でかんどうしました

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HIROKI
(2018-11-03)

オオサカダニケさん、 今回もコメントありがとうございます。 うれしいです(^^)

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環希 帆乃未
(2018-11-24)

HIROKIさんへ「濁」感想です。括弧なんですが、キーワードや自分の定義を括弧に入れる場合<>か《》を用います《》の方が強い意味になりますが。意図して「」を用いられてるのかな?そう考えました。括弧の使用法に気を使って、したい表現が行えないので有れば、作法は無視で私は構わないと、考えています。激情は濁でしょうか?私は極彩色だと思うんですよね。混じり合って濁だと考えています。

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