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白
きみの骨は 意外と硬いものだな、と あなたは言った 納骨室で かぞくにもだれにも 聞こえないこころの声で 出会いを思い出すことは ない 正確に覚えていやしない のだし 気がついたら そばにいた 目に映るところに きみは、そしてあなたも お仕舞い、の ときが近くて わたしは僕も なごりおしい 彩った 花々 その具体性も消え去って 静かに 静かに 静かに 薫る 白
白 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 959.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-15
コメント日時 2018-10-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
きみの骨は、から始まる一連目にとにかく引き込まれました。 きみ、あなた、わたし、ぼく、と主語が現れて、亡くなった人(ペットだったり)はきみなんでしょうがその他はかぞくの様々な視点が混ざり合っているのかな。 静かに 薫る 白 白に収束していく情景が別れの中で美しくもありますね。この白は骨だけじゃなくて死の象徴的な色としての白や、彩っていた花々の色も思わせるように感じました。静謐な別れの空間が伝わってきましま。
0拝見しました。 否定的な内容から入るのが心苦しい点ではありますが、締め方にかなり迷われた様子が伺えます。そして悪い意味でありふれた、終わらせにいったという印象が致しました。 転じて一連目はかなり良いと思います。「かぞく」「だれ」が平仮名であるのも考えさせられますし、「にも/聞こえないこころの声で」が素敵です。総合的に見て、惜しい、という感覚が致しました。光るものは十分にある作品だと考えます。
0はじめまして。拝見させていただきました。 一連目の透明でもの寂しい空気感が素敵です。シンと静かな音が聞こえてきそうで、出だしにとっても引き込まれました。 反面、終わり方が尻すぼみというか、序盤の空気が急速に逃げていくような印象をいだきました。 締め方に迷ったのか、考えてしまったのかはわからないのですが、序盤でつくった空気がなくなってしまうのはもったいないなあと思いました。 これからの活動を、応援しています。読ませていただき、ありがとうございました。
0一目ぼれしました。好きです。 ふじりゅうさん、唯代終さんとは逆の捉え方をしました。むしろ<静かに/薫る/白>へと収束するために全ての行と行間とが存在しているような。 さっきまでそこにあった命が、突然、物言わぬ骨のかけらへと収束していくさまを感じて、さびしい気持ちになりました。 <意外と硬いものだな>というフレーズから、<あなた>にとっての<きみ>はもっと脆いイメージであったのでしょうけれど、骨になってしまってから初めて<きみ>の意外な強さを知ったような、悲しい驚きを想像します。 実は登場人物が何人いるのかさえはっきりとは描かれていない(読解力不足であれば申し訳ありません)のに、ああわかる、この場面は知っている、と読者に思わせることができるワードの選択、表現力。素晴らしいです。
0三連目の わたしは僕も なごりおしい 彩った 花々 その具体性も消え去って の部分 わたしは僕も なごりおしい 彩った花々 彩った花々 その具体性も消え去って という二つの文章が改行でゆるやかに繋がって/離れているように感じて面白いなと思いました。
0惹き込まれますね。散文的に、火葬の後だと言う事が言い辛く、指摘し辛くなる程だと思いました。「きみの骨」「かぞく」など表記、どれを漢字にしてひらがなにするのか、その配列などまで、配慮された詩に成って居るのだと思いました。多分の友達の葬送の後なのでしょうね。
0おおっ、色んな解釈が……っと、みなさん、コメントありがとうございます。 ・自分の詩について否定的な、というか、難点を挙げてくださっているものを読むと「あー、その通りだぁ……」と思ってへこみ、肯定的な意見を目にすると「やっぱり良いのかも?」と思い直す、そんなやじろべえみたいなところが僕にはあって、どちらの言葉も正直、ありがたいです。 ・主語が色々出てきたり、登場人物が何人かわからなかったり、文章の繋がりがあいまいだったりする部分について、これは、それらそのものを意識していたわけではないのですが、一応、書きながら想定していた詩の状況のようなものがあって、そのせいで結果こうなっちゃった……ような気がします。 ・過分なお褒めのお言葉は、脳内でぴょんぴょんしながら受け取らせていただいています。感謝、感謝。
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