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庭の葉が赤く色づく頃に
庭の葉が赤く色づく頃に プールの匂いがした 首を振って見渡しても 廊下にはもみじの影が映るだけ 確かに舞っている塩素の匂い 脳裏には日差しと水しぶき ああ浮き輪の青と水の青 しばらく忘れていた 色と声 ふと荻の声が私をも駆け抜け 我に返す 全くすっかり秋だというのに 全く今やすっかり秋だというのに
庭の葉が赤く色づく頃に ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 860.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-14
コメント日時 2018-10-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
プールの塩素の匂いで「夏」を彷彿とさせ、「しばらく忘れていた/色と声」と来る。最終連の「全くすっかり秋だというのに/全く今やすっかり秋だというのに」に夏のへの愛募、名残を滲ませて、同時に秋をも筆者が楽しんでいるが伝わる。四季がくっきりと分かれるジャパン。生まれて良かったと思わせる詩です。
0秋と夏の色が交差する美しい詩ですね 情景が思い浮かび、読み手が「私」と感覚を共有できます
0拝見しました。 なぜプールの匂いなのか、というのがこの詩の肝ですが、「塩素」の匂いがした事は確かなようです。その香りにつられて思い出す夏の情景。いやそれは情景と呼ぶには生易しい、「秋だというのに」思い出してしまう強烈な記憶であるようです。この思い出から現実へ、現実から思い出への切り替わりが美しく、更に最終連で強く記憶へ刷り込まれる詩であります。
0stereotype2085さん 季節を綺麗にかけているとしたら、とても嬉しいです。あともう一歩哀愁によっても良かったなとも思っています。ありがとうございます!
0no.20さん 詩にのせた思いを一緒に感じ取って頂けて嬉しいです。ありがとうございます!
0ふじりゅうさん そうなんです、プールに結びつけてしまうところに、夏の勢いある盛りの期間への、思慕が書きたかったんです。その辺りに触れて頂け、ホッとしております。ありがとうございます。
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