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かの地~B-REVIEW TENに寄せて
かの地は盛り上がってだろうか? 北の果て 牛舎の中 草を食む牛の前 これから牛の尻尾を洗う 詩が読まれ 掲げられ 音と光 人々が出会う 喧噪の盛り上がり ただ一人 九十頭の牛の尻尾を洗う 換気扇が轟き 発情の牛がたまに鳴く 酒と詩 消費されていく 牛の尻尾は糞で酷く汚れ 澄んだ湯はすぐにドス黒くなる 十日後 視察の人が来る それまでに一人で全ての牛の尻尾を洗い清める 「見えない向こう」そんな題の かの地に掲げた 身代わりの 我が詩よ 守れ 洗っていないのはあと八十頭 今日はこれで切り上げる 夜の搾乳が終わり 本日の総労働時間12時間 かの地の安全に 捧げよう 「見えない向こう」そのごとく 何かが産まれますように
かの地~B-REVIEW TENに寄せて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1248.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-09
コメント日時 2018-10-10
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
いい詩ですね。牛の世話をするお仕事をしていらっしゃるのは存じ上げていましたが、ビーレビ展の華やかさと「今日やるべき仕事」を淡々とこなす、あるいは様々な思いが錯綜しながらも「向き合うべきことに向き合う」潔さと力強さの対比が、たくましく、それでいて、少し物憂げにも描かれている。物憂いかどうかは筆者様にとっては微妙かもしれませんが。最後「『見えない向こう』そのごとく/何かが産まれますように」で遠方での賑わいだ出来事と、近場、自分のごく身近な労務がしっかりと繋がっている、いや、繋がっていてほしい、との願いが込められていて、どんな境遇に置かれている人も背中を後押しされるのではないか、との感慨を持ちました。
0地球さん、お疲れ様でした。 会場に掲げ、見守り、語ったと感じさせた詩の一つが自分の詩でよかったです。 牛の尻尾を洗いつつ、応援してました。 ライブを生で見れなかったのが残念です。 クヮン・アイ・ユウさん、お疲れ様です。 美しいとまで言ってくれるとは。ありがたいです。 >なにかを諦めた時の、受け入れた時の、手放した時の、あの感覚 そう言われると、割とよくあるかもしれません。 自衛隊時代はとにかく行軍と演習、訓練に励んでいて。 今は、牛のために他の人が投げ出しそうになりそうな継続的な長時間労働を、北の僻地でやっています。 ただ覚悟を決めてやり遂げると、どこか楽しいなと。 stereotype2085さん、お疲れ様です。 物憂げに見られるのは仕方ないかなと。 華やかな会場と、牛糞まみれな自分との対比でもありますし。 やるべきことを好きで覚悟してやっているんで、苦痛じゃないんですけど。 なんだかんだ楽しくやってます。 >どんな境遇に置かれている人も背中を後押しされるのではないか そのような感想はうれしいです。 それでは、明日から残り60頭の牛の尻尾を洗ってきます。
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