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1885年の夢
友達よ 棺にはなみなみのダブリンペッパーを注いでくれ もしもそこに僕のことをよく知らぬ人がいても、それが好きだったとわかってもらいたい それで僕は消えやしない 覚悟を決めるだけでこんなに容易く恋に落ちた もう何年も一緒にいたのに まじまじと見つめるとなんて可愛い顔をしている 何も与えることなんてできない 腕っぷしも、テストの点も、足の速さも関係ない もうそんな齢なのに 彼女の母親に怒られるくらい、ただ愛でてやることしかできない 朝に起きて、隣にいて、僕よりも少し早く起きる 「寝てていいよ」というから僕はおきる 朝に起きて、隣にいて、僕よりも少し早く起きる 僕は炭酸を一気に飲む 彼女は「やめな」と言いながらそれを一口飲む 枕はまだない カーテンはずっといらない 窓を開ける 彼女はもう一度布団に潜って照れたフリをする 手の届く距離にジェイミー・オリヴァーのレシピ本 昨日はお腹がすいたまま寝たんだっけ ビールを飲み、サンドウィッチを餌付けする こぼしても後で掃除するからかまわない 夜まではまだまだ時間がある 僕が横になり、支度する彼女をただ見ている 繰り返す日々に軋轢が生じてもまぶしい朝 ダブリンペッパーに満たされていく 覚悟が決まる 朝の愛してるは安っぽいから言わない 夜は愛におぼれる もう言えないから少しだけ笑ってみせる 炭酸がそれすら溶かす そうして混じる 誤魔化して そうして生きる みな知っている 僕は知らないフリを続ける みな それすら知っている ただただ生かされている 君にばれぬよう朝に唾をかける それすらもs期待で流し込む まるで綺麗な朝 それらに抱かれ少し目を閉じ眠る やっとの彼女の支度が終わり 3分で僕は準備する それで横に並べるならばラッキーだろう どっかで眠ろう そうしてタクシーなぞでで家に帰り 寝かされ 朝のひと時だけ大人のフリをしよう まぁ やめたいんだけどね ダブリンペッパーの夢
1885年の夢 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1040.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-09-26
コメント日時 2018-09-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ダブリンペッパー、Wikipediaで調べました。 タイトルもそれに関連しているものであるのに、ところどころ出てくる”ダブリンペッパー”が内容にあまり噛み合ってないような気がします。 気になるところが多くて読み解けませんでした。
0宮田さんの作品を読めていなかったかなと本作を読んで気がついた。投稿され出した最初からの2作品にコメントをした通りで、個人的に好きな内容になっている。ビート世代、ロックンロール的な匂い。カテゴライズしたくなくても読者として、それらを読む時、その作者のオリジナルはどこにあるのだろうかと探してしまう。本作でそのオリジナルが、それが何なのか垣間見た読後感があって。ただ現時点ではそれをコメントの言葉にすることが出来ない。しかしながら、宮田さんが投稿参加開始された当時とは当掲示板への投稿作品の数も傾向も大きく変化してきており、今、改めて、宮田さんの作品が多くの参加者に読んで欲しい気持ちがあり、今回コメントさせていただきました。
0彼女、との、あまぁい日々の描写?に見せかけて、実はすべてが夢、という作りなのかな・・・1885という題名が、もっと意味を持って響いてくるような一節、もしくは小道具なり舞台装置があっても良いと思いました。
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