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リレー詩 ~百均&奏熊ととと~ (B-REVIEW.Exhibition)
昼間の言葉が気になった。気にしないふりでベッドに寝付けない。だけど、早く起きたいから天井を読む、読み続ける。読了がカーテンの隙間から午前5時の朝日を昇らせる。巡った昼間の言葉と睡魔が気になった。罵声ではない。文句でもない 。皮肉でもない。優しさであった。 ( From:奏熊ととと 桜が咲いてすぐ葉桜になった。新学期が終わり、夏休みが来るように。枯れ枝を踏みつけながら通勤する。仕事して簡単に飲んだあと、泥のように眠った。朝、本を読み進める。言葉の切れ端が桜のように舞う。光あれ。ヒカリゴケ。カーテンの隙間から、照らし出す午前五時。言葉を。夏至が批評する。( From:百均 影が懲役3日間の求刑になった。骨折された木の腕は生暖かく、最期の梅雨に溶け。 自然の醜さを独り言で片づける。休みを与えられてもどうしようもできなかった。午後五時、空気を読む。透けて見える文字、水溜る。カーテンの隙間から、滲み出すコバルトブルー。窓枠に咲く。名も知らぬ苔。( From:奏熊ととと 午後に開かれる茜色の驟雨が、木々を濡らす。窓の外に張り付く、人の骨の散らばる荒野に咲く感情の分からない言葉。鋼鉄の檻。抱きしめる水の温もりが、醜さを溶かし、乾いた人の心が十字架に仮止めされ虹色の天井を仰ぐ。風に舞う。血にまみれた包帯とギプス。( From:百均 痛みだした。6畳間の3次元セルから飛び出したかった。赤と透明色が交わるまで水彩に交わりながら傷口にPh7がPh3へと変われるようなリトマス紙。青色が赤色へ変わるように梅雨前線を耐えたんだ。冬至の批評家が寄り付かない太陽を浴びる時間を食べたかった。解夏を、海の残りを、びしょ濡れコートを。 ( From:奏熊ととと 朝顔の種が発芽する。芽吹いた、風が勢いに任せて蔓を伸ばし、天高く、その長さに言葉はいらなかった、寄せ付けぬ光を纏いながら、腐葉土から伸びる死者の腕と柵が蔓を倒そうとしながら、虹が伸びていく、空に、朝焼けを吸い込んだ苔が駆逐され滲み出し凝結する、露草の涙が凍りついた。毛皮のコート。( From:百均 湿気ったカーテンを振りほどき、水玉模様奪う熱流動。桜のクロロフィルはビリジアン。通勤にすれ違う少年のランドセルに太陽が映る。明日が待ち遠しく、虹を読む。酸性からアルカリ性まで読み続ける。午前七時の罵倒と喝采を浴び。何かを気にするほど暇がなく。透明の青が消えていったんだ。( From:奏熊ととと 二色刷りの本、雨で開かれ、まだらになり、判別のきかぬ涙、痛みと優しさを撫でる陽が裁断され、た隙間を、熱気球で、大気圏を抜ける、季節のないそらはフラスコの壁、空から落ちるように本は閉じられ、目が覚める、朝、が降り始める前に、ペンを握れ、乾きたてのレインコート。僕は何かを書き始める。( From:百均
リレー詩 ~百均&奏熊ととと~ (B-REVIEW.Exhibition) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 903.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-04-22
コメント日時 2017-04-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
リレー詩というものをしたことがないのでわからないのですが 互いに詩の冒頭をずっと書いている印象。文章自体はうつくしい。 ただお互いに手の内を見せないままに終わってしまっているようで テキストの盛り上がり、反対に盛り下がりのカーブがないまま終わって まるでライフ・イベントのない日常の一こまを無理くり美しくしているようで切ない。 こういうものが若い方には受けるのかなと思った。 百均氏は詩の訴求力なども加味して書かれる方だからな、と。 こういう手法は続けて頂きたいが、バトン・パスのところで何か バトンを強引に渡してみるとかすれば、また違ったつづきになりそうかな。 一言。勇気をもってバトン渡してみたら。
0こういう手法は続けて頂きたいが、バトン・パスのところで何か バトンを強引に渡してみるとかすれば、また違ったつづきになりそうかな。 一言。勇気をもってバトン渡してみたら。 確かにやろうと思えばやれます。 しかし、だからと言って自分の色を強くを出すことをすれば、逆に詩全体のリズムを崩してしまい。 そもそも、リレー詩そのものが破綻してしまいます。 今回初めてリレー詩を行ってわかったことは「合わせる」ということが大事だったと私は思います。
0本作は百均さんとのコラボにより、なされた詩です。 話し合いの結果B-REVIEWのエキシビションとして、この詩は選考から外していただけると助かります。
0連詩の場合は、つかず離れずというのか、少しずつずらしたり飛ばしたりしながら、はるかな場所に連れて行ってもらう、連れまわしてもらう、イメージなのだけれど・・・リレー詩、これは・・・なんだろう、トラックを周回している感じになるのかな(リレーという学校!な感じの言葉、ティーンエージャー!!という感じの言葉のせいかもしれない)文体を一体化させていくような書き方、すごく新鮮でした。
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