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僕の夏
青い空を見上げていると 幻影が過ぎていきます 虫取りの子供 川下り 蛍の踊り 友達、星空、花火 サイダー色の空気を 自転車で突っ切って 土の匂いを感じる それは夢のような日常 当たり前のような夢 まるで懐かしい物語 それは 思い出なんかじゃありません 僕は少年期 何をしたいのかもわからずに 醜さばかりを育ててきました 周囲に恵まれず 周囲を呪っていました 子供らしくない小賢しさで 人を蔑んでいたのは 子供じみていたと思います 後先ばかり考えて 何一つ踏み出せなかったのは 考えなしだったと思います 無邪気であればよかった 無謀であればよかった 馬鹿をすればよかった ちっぽけでも冒険すればよかった 平凡な状況を変えるために 戦えばよかった 子供であればよかった 少年期の「すればよかった」が 僕の夏の構成要素 だから僕の夏は 掛け値なしに美しく明るい 青い空を 夏蝶が飛んで行きます
僕の夏 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 821.7
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投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-27
コメント日時 2018-08-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
冒頭の、夏の典型、ともいえる「幻影」と、最後の〈だから僕の夏は~〉の「典型」への転換。 振り幅が大きく、そこに魅力を感じました。 実際には「夏の典型」ともいえるような「夏」を過ごすことが出来なかったからこそ、永遠の憧れ、として、 体験しなかった幻が、実体験のような記憶となって思い出の中を占めている、ということでしょうか。 中盤の〈~すればよかった〉が続く場面、抽象度が高いので、実際にあったこと、を、具体的なエピソードに触れずに「解説」しているように見えるのが、少し残念だと思いました。その当時感じたことを、同等の感覚を伝えることができるような比喩に置き換えてみるなどを工夫を試みると、もっと切実さが伝わるような気がしました。
0コメントありがとうございます。 確かにもう少し工夫が必要だったかもしれません。 感情を吐露しただけのものなので、少し詰めが甘かったと反省しています。
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