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ある夜の恐怖(幼少期の記憶)
突然、それまで聞こえていた音が小さくなり 己の中の鼓動たちがvol.MAXで聞こえてくる 腕の感覚はほぼ無くなり ずっしりした重みを感じる様になる 体全体は漆黒の闇に包まれ、埃臭い そんな体に、小さな針がピンピンピンと 刺ささりかかっては、跳ね返り、虚しく散る それは、2つの衝突だった 最初はよくわからなかったけれど 片方は幼稚園児の頃に触った土粘土の様で ずっしりと指に絡んだ粘土の感触が 体を包む漆黒と腕にのしかかっている もう片方は、夏の夜の線香花火の様で ピンピンピンと静かに燃えるのに 周りの音が小さくなっていき、やたら目立つ 触ると熱そうだし、なんだか怖い それでも、土粘土の厚みで押し潰されてしまう 大人になるにつれ、わかってきた 高熱を出すと、布団がやたら重くて汗をかく そんな時に、運悪く遭遇する 土粘土の様に暗く、重い、低音 線香花火から放たれる火花の様な高音 ぼくは、知らないふりをしたかったのか それは愛する2人の衝突だった
ある夜の恐怖(幼少期の記憶) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 972.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-08
コメント日時 2018-08-23
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
エロく、ホラーで、ノスタルジック 自分のなかで発見が生まれてくる面白い詩。 アリューさんの作品を見たくなりました❗
0カオティクルConverge!!貴音様 コメントありがとうございます。 なかなか、日本語としてどうかな?…と思い、反省点も多かったのですが、嬉しいです! 本当にありがとうございます!
0「ある夜の恐怖(幼少期の記憶)」というタイトルがインパクトがあってとても好きです。幼少期にはよく分からない恐怖、トラウマにも似た感覚を誰もが抱くものですからね。内容の方ですが最後に「愛する二人の衝突だった」とくることで、ダリの「セックスアピールの亡霊」という絵を思い出しました。短いレスですみません。
0stereotype2085様 レスありがとうございます! 幼少期のトラウマ。正体のわからなかった時期を思い返すと、子どもながらに色んな想像を張り巡らせていたんだなぁと…自分で面白かったです。 まだまだ、勉強不足な私ですが、頑張ります! ありがとうございました。
0金縛り状態にある身体と、緊張が解けかかって、ムズムズしている皮膚表面の感覚を覚えておられるのでしょうか。 写生風の描写で特異な体験を確かめようとするような描写を追いかけていたら、〈それは愛する2人の衝突だった〉という「まとめ」に、一気に飛び越えてしまったような感覚がありました。ここをもう少し追っていったら、ユニークな世界が現れてくるような気もします。
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