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現代詩とは近親の相姦そのものです
病まない春の落とし穴、浮かぶべき銀河が落下してくる。ゆくべき明日は今宵の棲む街。枯れ果てた導火線に火をつけて、星々のひと粒ひと粒をくちへと運びながら、ぼくらは戦争を練りあるく。 歩きながらも鉄砲にムリヤリお月さまを詰めこんで、鳥居の向こうの宇宙へと打ちあげながら、ぼくらはさらに歩いてく。お月さまを摘んで、割いて、膨らませ、なんども何度も装着し、光ごといってしまう。 使用済みのオンナの身体に月の裏側を貼りつける。オンナの名はアケビといった。象牙の塔がピサの斜塔となる日まで、やりきれないから、ヤリまくった。 「ぼくの暴力にお呼ばれしてよ」 アケビは裂けて血となって、海の子どもに秋のカケラをすりつける。誰もかれものビーチサンダルに欲情する必要はない。ましてや月に一度の出血でもない身体だろう。秋のひろがりを目にしても、生まれてくるのは、いつだって夕──── 夕凪に海ほたるが泣いている。ぼくらの身体は淡い孤独で侵される。ふいに掴んだ両脚から、アケビはさらに割れてゆく。 血だらけのムーブメント、それがぼくらの戦争さ。ラヴにピースを挿入させろよ。それから、いつでも平和をおもえ。願ったり叶ったり。愛は地球を犯すのだ。殺されなれなきゃ、ほかのヤツらを殺してしまえ、ホトトギス。 ぼくらの第三惑星、第三クール、第三者同士でヤっちまいなぁ。それから理性をくりかえし、野生を言葉で撃っちまいな。それがぼくらの大都市だ。 言葉とは全ての知性の正体ではない。 文字で犯すよ、ビルディング。ぼくのことなど知らない癖に、射精するまで陰で拡散してんぢゃねぇ。おまえのアケビをぼくに喰わせろ。おまえらみんな、秋の味覚になっちまえ。 松茸の香りで終焉してゆく世界。ぼくは、まだ腐っちゃいない。身体壊すまで、言葉を犯す。犯しながら生きてゆく。 この言葉遣いのせいで喪った信頼を、これから血だらけで模索してゆくつもりだよ。いつだって人生から先に腐ってゆくんだ。おまえら、アケビの言葉なんかに身体ごと侵されてたまるかよ。
現代詩とは近親の相姦そのものです ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 911.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-08
コメント日時 2018-08-13
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
旧筆名;東川原いずみ、るびetc.です。 個人的なことと、そうではないこと。昨夜、最後の友人を喪いました。るびは完全に死んだと思います。この詩ほど、わたしのこころは乱れていません。居場所がなくても詩はかけます。しばらく、この場に居候していいですか。アスペルガーすぎて、ごめんなさい。いままで、たくさんの詩人を傷つけました。それでも暴力癖、やみません。 + スレッドよごし、すみません。以前、投稿したあと、よく荒れたのでトラウマになっています。ご感想など、ありましたなら…………
0浮かぶべき銀河、ゆくべき明日・・・~べき、で始まる言葉が続いて、ほんとうはこうあってほしい、ほんとうはこうあるはず、なのに・・・という思いが現れているように思いました。 お月さま、という甘い言葉が醸し出す(指し示す)志向と、生身の人間をダッチワイフや人形のように扱おうとする暴力性を持った意識との葛藤、「身体壊すまで、言葉を犯す。犯しながら生きてゆく。」「この言葉遣いのせいで喪った信頼を、これから血だらけで模索してゆくつもりだよ。」という決意表明のような言葉の強さが印象に残りました。 性交を繰り返して、果たして”なにか”が生まれるのか・・・そこには、無理やり押し入っていくことによる、流血と痛みしかないのではないか。そんな不毛性の予感と意志による否定が混在しているようにも思いました。パロディー(愛は地球を救う、などという臭いコピーの反転、織田信長的に行くぜ、という謂いか?)が厳しさを和らげているものの、言葉が上滑りしているような印象も同時に生んでいる気がします。インパクトのある題名が、内容とどう関わって来るのか・・・そのあたりにも、課題がありそうです。
0混乱している。死にたくなりました。あゝ誤字です。 (違)ぼくらは戦争を練りあるく。 (正)ぼくらは戦地を練りあるく。 凡人なのに、まともさがたりません。うかつな投稿でした。
0まりもさん ありがとうございます。誤字の訂正のコメントを投稿したあと、まりもさんのご感想に気づきました。いつもながら、鋭きご指摘、ありがとうございます。この作品、ほとんど推敲していません。チェーンソーアートを彫刻として二科展へとだすように、あまい考えでした。まりもさんの、織田信長風にゆくぜ、の言葉には思わずわらってしまいました。そうです、その言葉のあとに星印でもつきそうな勢いですね。むつかしいタイトルにしてしまい、自身のナンセンスぶりにもわらいを隠せません。あゝ精進したく思います。まりもさん、的確なアドバイス、ご感想、ありがとうございます。ゥン……いつもすごいですね。
0B-Review反省用にブログを作成しました。タイトルは「現代詩サナトリウム」に改めています。ときおり、わたしの傍若無人な悪の側面がグワォ、と言葉にでてしまいます。その典型的なタイトルですねぇ(……) https://babymiroku.goat.me
0まずタイトルが良い。使用済みのオンナ、とかラヴにピースを挿入させろよ、とか言葉を犯す、とか刺激的で危うい表現が並ぶ。ただこのタイトルならもっと煽情的でタブー視されるような表現に踏み込んでほしかったなとも、贅沢にも、生意気にも! 思ったstereoでした。
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