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かきなぐり、上等。
……ほらごらん、あれはコウノトリだ、月影に滲むコウノトリ、また一つ言葉を連れ去って、麗らかな彼女を無口にする(あァ、ほら目を逸らしていいのですヨ、アンタにゃ少し荷が重い)、世界全てを愛そうとした、あの優しいネグレクトは歩道橋で狂い嗤っているらしい、子どもは三日三晩もほったらかしだ、バグのような世紀末だ、そんなことより明日の生活が気がかりだ、嗚呼、線路の上で夜鷹が鳴く、切ないよぉと泣いている、不可解な難事件だ、婦人はゴミダメに頭を突っ込んでいたらしい、はは、笑っちまうよ、そこが帰る場所なんだとサ、時限爆弾、ニタニタ笑うの、加害者は衒う、「どーせ、人生一方通行、途中退出万々歳、金があるなら分けてくれ」、反復する刹那的衝動、青い水晶のような血漿(セツナイヨォ、セツナイヨォ、アッチモコッチモ、オニダラケ)、あぁイヤだイヤだ理解されたくもないね、ただゴミのように澱んでサ、無様に地をはってやがる、見事に孕んでやがる、んで泥くってやがる、ラスコーの雌牛、涙、果てるたび、卑しさ、込み上げる、(深夜コンビニエンスストア、食べかけのカップラーメン、理不尽な冒涜)、パチンコ屋の裏で蔓延る怠慢 、酷く横暴だ、マドンナは公然と援交している、不幸を歌う自分に酔っている、哀れんで、子どもは涎を垂らす、たかが愛して欲しいっていう要求、されど残酷な束縛、だからなんだと罵って言葉を殺す自分を殺す行為に没頭、故に直行？死刑執行、死んでみれば死が分かると脅してますか（いやぁ臆病なのですヨ、私も貴方もおんなじ狢、頭のネジ一本抜いてさぁさと狂って、狂って、何？）、ほんの四半世紀にも満たないほどの、経験論で生きている、臆病ですから、全うな理由もないらしい、(位置について、発射、爆破、殲滅、、、!)、学校に早く行き過ぎて鍵が開いてない、夏だから酷く暑い、課外は強制だ、自称進学校の悲劇、どーでもいいことばかりだ、世界は割とどーでもいい、私は「どーでもいい」でできている、そんなことすらどーでもいい、詩人に群れるハイエナの、その異様な頭の巨大さよ、教養のない私は口笛吹いて様子を見ている、痛そうだなァと思ってそれっきり路傍にガムを吐き捨てる、どうやら良い詩はかけそうにない、もう一度言う、私には教養がない（教養のないものは真理を語るな、大人は言うのだ、ならば問おう、真理なぞどこにある？）、傷口に塩を塗ってくれ、生きていると実感したいなんてほざいてみる、「お巡りサーンここですよ、アソコでヒーローがショッカーを虐めてるんです」、どーせみんな似た者同士、残念ながら大差ない、同じ末路は勘弁だ、ハイエナは詩人に飽きたらしい、私の匂いを嗅ぎもせず隣の人にかぶりつく、ああ、最高だ！腹を抱えて笑ってやろう！承認欲求を鼻提灯のごとくぶら下げる、腑抜けた奴等、私、その中の一人なんです、きっとそうなんです、ああごらん、血濡れた空をコウノトリが行く、言葉を奪って去っていく、袋の中いっぱいの言葉の屍、それは私の言葉達、ろくに謝罪も言わずただ、詩なんてものは分からないと、ぼんやり。
かきなぐり、上等。 ポイントセクション
作品データ
Ｐ Ｖ 数 ： 1240.4
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2018-08-01
コメント日時 2018-08-12
| 項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「かきなぐり」とはあるけれど、いい意味で理性に制御されている印象。文体が丁寧なので、飛躍するイメージの割に思考の流れはずっと掴んでいられる。なにより素晴らしいと感じたのはラストで、「と、ぼんやり。」はこの作品を〆るにはあまりにも完璧な着地。ただ、作中選ばれる単語に「強い」ものが非常に多いので、バランスを考えると共に多用されるカタカナ文字は有効を超えてアクになっている部分が多いかなとは感じます。もちろん、それを差し引いても良い作品ですね。巧いです。
0ゼンメツ様 コメントありがとうございますm(*_ _)m勿体ないお言葉です。前作にもコメントをしていただいて…感謝です…。自分の殻を壊そうとしたら割と暴力的な言葉が並んでしまって、少し躊躇した部分もありますが…良い意味で理性に制御されている、との評価、有難い限りです。アドバイス、ありがとうございます！なるほど、バランス、ですね。確に客観的にみると、カタカナが多くて強烈ですね…以後気をつけます！ いい作品と評価していただけるとは思ってもいませんでした、本当に嬉しかったです(><)
0言葉にスピードとパワーがある 躓きながら、大勢崩しながらも止まらずに全力疾走しているような詩 私はとても好きです 出来ればこの文体（ＭＳ明朝？）じゃなくて 大筆がっつり押し付けての字で読みたいですね
1カオティクルConverge!!貴音さん 様 イメージを的確に捉えてくださり、ありがとうございます。暴力的だな、と思っていたのですが、疾走感と表現して下さりうれしい限りです。本当にありがとうございますm(*_ _)m
0この詩にも「大人になりたくないが、子供でもいたくない」というなつめさんの心情が出ていると思います。ただ、先にコメントさせていただいた作品と違って、この詩には反抗と反発、抵抗がある。ある種アナーキーな印象すらある。この現実の薄汚く見える部分をモラトリアムに拒絶する姿勢。ひょっとしたらなつめさんは「今」しか書けないかもしれないので、ドンドン書いて欲しいです。
0stereotype2085様 再びコメントありがとうございますm(*_ _)mそうですね…書き続けることしか今はできないので、頑張ります。本当にありがとうございます！
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