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地下水
地面の層の下に 地下水があるように 心の層の下にも 地下水はある 清らかな 純度の高い水 ではなく 滞りの澱で にごった水が 溜まっている 眠りに入ると 同時に 地下水の中へ 沈んでいく 地下水に暮らす 二匹の言葉 たられば、に 刺され、 もしも、の 生ぬるさが 絡みつく 滞り、にごりは よくない、と 正しさ、の礫が降って 容赦なく 責めたてる 逆走する涙 痛みにあがき 叫びは遠く のどに力が入る こりかたまった 呼吸で浮上すると 清らかな水を 飲み干し 地下水の中へ 戻る、を 繰り返す
地下水 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1034.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-07-28
コメント日時 2018-08-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
茨木のり子さんに、「みずうみ」という詩があって、そこでは神秘的なまでに青い水がたたえられているのですが・・・この作品では、さらにその清らかな水の底に、濁った層がある、のですね・・・ 表現が少し直接的で、たとえるものとたとえられるものが一対一対応のような形になってしまっているので、そこが思案のしどころかなと思いました。 面白いのは、最初は眠りと共に自然に(不可抗力で)沈んでいくのに(そして、そこで攻め立てられて逃げ出そうとするのに)清らかな水を飲み干して、今度は意識的に潜っていくところ。 また、あの苦しみを体験したい・・・という、倒錯的な快感、エンドレスに悩みに浸り混んでしまう状態を書きたかったのか、あえてそこに戻り、何が起きているのか、自分は何と出会ったのか知りたい、ということなのか・・・どちらなのだろうとも思いました。
0拝見しました。テーマがいいですね。心にも地下水があると。2匹の言葉が暮らしていると。それがさらに「たられば」と「もしも」な所にセンスを感じます。
0まりもさん いつもありがとうございます! <表現が少し直接的で、たとえるものとたとえられるものが一対一対応のような形になってしまっているので、そこが思案のしどころかな とのご指摘、直接的ですと範囲が狭くなってしまいますね。再考します。 何が起きているのか、わかっていることと、わからないことの狭間にいる感じが出せたらと。まだまだ描けていないです。精進致します。 ふじりゅうさん コメント下さり、ありがとうございます!楽しんで頂けたご様子、とてもうれしく思いました。
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