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カップラーメン150個分の
そこの貴方 僕を買いませんか 夜の街を住処にしてから 一番最初の友達は、街灯でした 白っぽく頼りない灯りが 照らし出すものは 靴底のガム 酔いどれの不始末 灰皿代りの缶コーヒーと 壁に描かれた、匿名詩人の衝動 その程度の物です だけれども 街灯は僕らの教師 荒海を渡る船乗りの灯台 電圧ノイズが語る、賢者の真理 そして今夜の寝床の在処 街灯の下に立って 道行く人を じっと見ていると 陽の下では霞んでしまう 人の欲望が、淡く光るのですよ 密かに交わる視線の中の その言葉の全てが ありありと くっきりと見える 貴方と僕の視線が絡んで 貴方が歩みをそっと緩めた事も イヤフォンを外した事も 街灯は照らしてた けど貴方は 迷ってらっしゃる なのでこう考えてみては 僕の体はカップラーメンにして 約150個分の値打ちです 150回の無粋さと 一晩の愉楽 果たしてどちらが 貴方を満たすのでしょう 陽の下では決して明かされない 薄ぼんやりとした秘密を 匿名詩人の衝動が 見つめてる
カップラーメン150個分の ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1014.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-07-19
コメント日時 2018-08-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
過去の投稿に返信し忘れていたのに気づいたんですが、古すぎる投稿は返信できないんですね、、。 今更ですが、コメント下さった方、ありがとうございました。以後気をつけます。
0暗闇を住みかにしたのに、最初の友達は明るく照らす街灯という対比が面白いなと思いました。よくあるテーマ、といえばそうですが暗いところにいるほどよく見える貌があるのでしょうね。 最終連で壁の落書きである匿名詩人を出すことで、僕と迷っているあなたという二者関係でなく、三者の構図が生まれていますね。僕の視点から見たあたなでなく、夜の街に佇む二人という引きのイメージが浮かび、とても効果的な言い回しだなと思いました。
0題名はとてもいいけど、この詩の良さがすべてその題名だけに集まってしまっている印象
0僕の体はカップラーメンにして 約150個分の値打ちです 150回の無粋さと 一晩の愉楽 果たしてどちらが 貴方を満たすのでしょう こんな言葉を思いついて詩にしたいと思いました。
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