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1bit、6月、ツイート詩、#、
# サラダにアマガエルがいて 僕を見つめている そっと僕の口に含んで 窓の外に口を向けると 小さなオシッコをして 草むらに飛んでいった そのあと食べたサラダは 雨の味がした。 # きみがぼんやりする時間がなくなって 娘の導尿に毎日あけくれるようになって 娘は幼稚園できみの顔を書いて そのメッセージに ぼんやりするかあさんが好きと書いてあって 娘は自分のせいで忙しい母さんが ぼんやり出来ている時があるのを嬉しいと思っているんだと思って 娘はわかっているんだなって 、 # 瓶詰めにした言葉に 炭酸を混ぜる ビー玉が転がる。 # 白いタンポポが きみの町に咲いていたから 僕の町に広げようと一株もらった 黄色いタンポポが咲く庭に植えたら 私みたいね と君が笑った。 # 俺の倍以上 いや 家族の9割は 娘が話している 2歳までは 無口だった 家族が もう ずーっと 寝るまで なんか話している 空に 人形に パーシーに 写真に 本に テレビに 母さんに 話しているのを見て 俺はただ 頷いている。 # 娘のおやつを夜中に食べて ゴミ箱にそのまま捨てて 寝床に行って 朝早く仕事に行き 帰ってきて 一番に おかえりと 笑顔で迎えてくれる娘に ただいまいって 飯たべて 風呂入って 歯磨きして 娘を寝かせて 戻ると妻に お父さんがおやつ食べちゃったと泣いてたよ と怒られて 俺はただ 正座をしている。 # 身体が不自由で生まれても沢山の愛情を貰える人がいて 五体満足で生まれても沢山の痣を作り死んでしまう人がいるんだね。 # きみの手が何本でも構わないから僕の指を握っておくれよ。 # 普通に生きること 障がいがあり 生きること その違いなんて 親には関係ないこと 子と。 # 小学生の頃 帰り道で 追いかけっこして いつも捕まえる寸前でダッシュする お前が自殺した事を 幼なじみの上司に聞いた 捕まえた事は あんまり覚えてないが 楽しかった事は 記憶に残っている お前が先にいる 俺は追いかけていく 生きていく。 #
1bit、6月、ツイート詩、#、 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2055.6
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-06-26
コメント日時 2018-07-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ありがとうございます。ツイートで書いていたものをテーマでまとめた作品です。 社会でおきたニュースとか日常などを綴るのは日記でも良いのですがそういう生活とかを切り取った渇き感が出れば良いなと考えてます。
0ツィートで書いてまとめられたものでしたか。それぞれが細い糸で繋がってる、イメージの糸、そんな感覚で読みました。 ### 俺の倍以上 いや 家族の9割は 娘が話している 2歳までは 無口だった 家族が もう ずーっと 寝るまで なんか話している 空に 人形に パーシーに 写真に 本に テレビに 母さんに 話しているのを見て 俺はただ 頷いている ### ぼくはここが頭に残りました。娘の成長と変化、そして語り手の自分、多分、全体をなぞらないと駄目な詩なんだけどぼくはここだけで胸がいっぱいになりました。
0ありがとうございます。1bit、というように一つ一つの集合体としての社会とか、生活とか、家庭とかをまとめたかった作品なのですが何か一つでも挿さってくれたら嬉しいです。物語としては人物的に二人なんですけどね。想像上の僕と、現実での俺みたいな、そんな揺れ動く6月でした。
0こんにちは。Twitter見てたらツイート詩ってたくさん流れてますね。そのほかにもいろんな呟きやらなんやらかんやら流れてきて、かなりカオスです。で、Twitterのなかに置かれた言葉のなかの、つまり生活のなかのあれこれのつぶやきの一つとしてツイート詩も見てしまうことが多いのですが、こうしてフレームを変えてみると、日常性から切り離された詩群として際立ってくるところが興味深いです。
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