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金星
空に足が溶けていく もう僕は歩けない 君はどこまでも行くだろう 僕の知らないところで星を見るだろう 海だろうか、森だろうか 場所は覚えて居ない 空のある所ならどこでもいい 僕はココアを水筒に入れて 望遠鏡と共に鞄へとしまった 君は、居たような気もするし居なかったような気もする でも、あの日がひたすら楽しかったのを覚えている だからきっと、君は僕の横に確かに居たのだろう レンズを覗くと金星が見えて だから僕は君を呼んだ 初めて星を発見した学者達のように望遠鏡を覗きあった 絵本のような出来事だったと思う でも、もう僕の目の前に君はいない 君は船から星屑と一緒に落ちていった そう、金星の霧の中へと消えてしまった もう僕は君の姿を見ることもできない 空に足が溶けていく もう僕は歩けない 君はどこまでも行くだろう 僕の知らないところで星を見るだろう
金星 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 908.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-06-24
コメント日時 2018-06-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
何となく、Bump of Chickenの「天体観測」を思い出しました。 全体的に寂しい印象はあるのですが、ちょっと疑問も。 「金星の霧の中へと消えてしまった」君と「空に足が溶けていく」僕、どちらも空間的に拡散していくようなイメージが浮かびました。 なのに動けるのは君の方だけなのは何故だろう、と。 君には足があるからどこまでも行ける、ということなのか、あるいは君という実体は初めから無かったのか。 色々と物語が妄想されますねw
0窒化硫黄様、コメントありがとうございます。 私は、平沢進の「金星」のイメージで作りました…笑、イメージがまた違ったイメージへと繋がるのは面白いですね。 「君」と「僕」の事に関しては、正直あまり物理的に考えて居ません、”消えてしまった”というのは、「僕」視点での話です。「僕」は「君」の事が大好きなのですが(「君」は女の子とは限りません…恋人、親友、とにかく皆様の大好きな方を当てはめていただいて構いません)、「君」は別の場所に行ってしまった、「僕」の知らないところで笑って星を見ている…という「僕」の”寂しさ”というやつを金星という器に乗せてみた、という感じですね…笑 自分で読み返して見ると、確かに少し言葉が足りないなとも感じました、僕が思いもつかないような視点からのご指摘、ありがとうございます。
0主のコメ見て馬の骨かぁ~ってなってから読みました 水筒にココア入れるってのが意外で、ここがいろいろとキーになりそう
0渡辺八畳@祝儀敷様、コメントありがとうございます。 もしかして渡辺八畳@祝儀敷様も馬の骨だったり…? 数ある彼の曲の中で、ひとつ落とすところがあったとしたら、あの曲かなぁと勝手に思っております…お恥ずかしい限りです。 今回の詩は、とりあえず吐き出したという感じで、自分の現在を何かに重ねて詩を書くのは、私の得意分野ですが、同時にひどく弱点でもあるなぁと客観的になれました。 “水筒にココア”…このフレーズがキーになるかエンターキーになるか…深く私の詩を読み込んでいただきありがとうございます。
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