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心のブレーキ
独善的な思考に待ったをかける 人をそしる気持ちにも待ったをかける そしたら羽持つ天使がかすかに見えたような気がした 愛を忘れていないから 争いの中にあるとき 心は我を忘れて昂り 視野は狭くなって 覚えなければならないだろう 人の世は存在していくために 打算という悪いこと 興奮ということ その失敗 僕の心の卵 割れたらいけない 心を揺らしすぎることはできない いつかはきっと 卵はおのずから割れて 何か僕のものであるものが 生まれるだろうと思いたい あなたを思い出した 忘れていなかった そのことが嬉しいと思えないほど もう心は柔らかくなくなってしまった 古びていく僕の世界 その中で僕の心は叫びをあげて 現在の自分の存在になんとか しがみつこうとして あなたを好きになったことに甘えて過去を作ってきたのだ 涙が心を浸す 愛の心は現在の世界に戻ってきたことの証し もう甘えなくてもよくなった 暮れる心が 人に避難されないように生きなくてはいけないという思いでいっぱいだ
心のブレーキ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1013.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-06-18
コメント日時 2018-06-20
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
作品本文訂正、最終行「避難→非難」です。
0こんばんは。《心を揺らしすぎることはできない》《もう心は柔らかくなくなってしまった》とありますが、黒髪さんの作品は使われている言葉の音が柔らかくて、読んでいると静かな揺れを感じます。その揺れが痛みを感じさせます。
0心の卵、このイメージに惹かれました。 最初の連が導入になっていて、そこから・・・自ずから自分の心が緩やかに開いていくまで、無理矢理(自制心や、他者へのそんたくや、社会常識に無理くり合わせたりするために)自分の気持ちを揺さぶったりするのは、もうよそう・・・それが全体のメッセージなのかなと思いました。 ストレートにメッセージを述べる作品は、時には説教臭くなったりするのですが、そこに豊かなファンタジーやユーモラスなイメージが持ち込まれると、とたんに作品に膨らみが増す。 比喩にはそんな力があると思います。
0藤一紀さん 今晩は。コメントありがとうございます。揺れる心と揺れる言葉、そんなタッグはいいでしょう?とかいって、偶然的な要素が大きいと思いますが。 そういう言葉に頼ってみるのも、面白い結果になるのは、人間と言うものが非常におもしろいので、存在に値するものだとおもいまして、そういう思考体=人間を僕は支持します。言葉より心、そんな風に考えてはいけないのでしょうか。 まりもさん 今晩は。コメントありがとうございます。 卵って不思議ですよね。昔、たまごっちっていうおもちゃがはやりました。そうなんですね、自分が明後日の方向を向いて、 何やら檄を飛ばしている、客観的にはそういうおかしな自分であった、と思います。詩の膨らみの出し方、というものが、 ありますね。貧相なものではあまり詩にならず、そういう方向なら、簡素、枯淡をめざすしかないような。 比喩は、一度心の中をくぐらせないといけない、と思っています。
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