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fractal
眼鏡のむこうで降る雨 ふちで壊れるぼくらのユークリッド空間 ぬれながらながれる場所に 埋め込まれた あいされて死んだひとのブログ 死んだひとをあいしていたひとのブログ 駅と文体 ――二〇〇五年から二〇一七年まで ワンルームで母親とふたり暮らした 中途覚醒すれば かの女をそっと跨いでトイレへ エロ同人に流すなみだ 花の測地線に沿って 片目で聖書を読む 初音ミクに万葉集を朗読させる ぬばたまの…… 風と生活 あいしている、あいしている、あいしている、もうだめ、 ――メンヘラが言うようなこと 全部、ヨブ記に書いてあるよ
fractal ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1083.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-06-02
コメント日時 2018-07-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「メンヘラが言うようなこと」との最後の皮肉めいた一節で、むしろ全体がぼやけたかな、と生意気にも思ってしまいました。「メンヘラが言うようなこと」を使わずに、メンヘラ的なものへアイロニーをぶつけることも出来たかな、と。序盤から中盤。「全部ヨブ記に書いてあるよ」というフレーズ。好きです。
0皆様、お読みくださりありがたうございます。 メンヘラへの皮肉は意図してをりませんでしたが、然う読まれても致し方ないのかも知れません。 表層での戯れ、言葉の連なりが滑らか、などはすべて褒め言葉として受け取らせていただきます。 口調は作品中で固定すべきですが、失敗してゐるのであれば、それはこの作品の欠点でせう。
0今月の他の作品にも感じたこと、なのですが・・・たとえば、Black is beautiful というメッセージは、Blackと「言われること」「呼ばれること」に対する差別意識や偏見を、あえて反転させて、自らの呼称として「負」のイメージから「正」のイメージに反転させる、という、強い反骨、反抗の意識、意欲が背後にあったわけです。 同様の・・・というわけには行きませんが・・・文化的背景も状況も、理不尽さ他、もろもろ含めて、同様、などと、言う事はできない、その不可能性を認識した上で・・・ メンヘラ、という言葉を、むしろ自ら選び取って発信している人にとっては、あるいは、そのような正のエネルギーを持って読み取っている人にとっては、皮肉や批判、と受け止めることも可能、かもしれないけれど・・・メンヘラ、と言う言葉を負のイメージで受け止めてしまう人が、かなり多いのではないか、という(私的な)印象を抱いていて・・・公開掲示板という場所で、こうした用語を用いることの難しさを、改めて思いました。 内容的には、overdose の方のブログを挿入している、それを読んでいる話者の感慨、ということになるでしょうか。 「ぬれながらながれる場所に 埋め込まれた あいされて死んだひとのブログ 死んだひとをあいしていたひとのブログ」 雨のイメージと憂鬱さ、そして、涙のイメージが重なり、そこに・・・ブログを読んで、そこにどうにもならないやるせなさを感じてしまうような、それでいて、人間というものの愛おしさというのか、いじらしさのようなものを感じてしまう話者の視点が入るところ、そして、「全部、ヨブ記に書いてあるよ」という、突き放すようでいて、あなただけではないよ、と寄り添うような言葉が、締めの言葉として置かれるところに惹かれました。 大きさはさまざまだけれど、時空を超えて、場所を越えて、人々の心の中で繰り返されているつぶやきを拾い上げた、というところに魅力を感じました。
0お久しぶりです。 「あいされて死んだひとのブログ 死んだひとをあいしていたひとのブログ」 ここのフレーズが好きです。
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