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AM3:00
午前3時キーボードは歌う 重たいカバンの置き場を探して カタカタと音を立てる 迷い路に立ったとき 溜息がやけに軽いとき ここからなくなりたいとき キーボードはカタカタと歌う こんなことで何かが変わる訳でもない だけどもキーボードはカタカタと歌う その歌が道案内をしてくれる訳ではないけれど その歌は溜息を連れ去ってはくれないけど その歌に居場所を求めてはいないけれど 急な息継ぎをするように 歪なリズムを刻むように 珈琲が温くなっても 烏が一緒に歌いだしても 月が一時の別れを告げても それでもキーボードはカタカタと歌う そうして今日も背負ったままのカバンから 重たいモノだけ置いていく そうして明日も置いていく 捨てられないから置いていく そうしていつか溢れ出す 溢れ出す、溢れ出す そうしてまたキーボードは歌いだす 赤子の産声のように 老人の咳嗽のように 母親の抱擁のように 父親の激励のように カタカタ、カタカタと
AM3:00 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 850.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-06-01
コメント日時 2018-07-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
読んで下さってありがとうございます。眠れなかったときにこの詩を打ち込んでる自分と、打ち込みながら見えたもの、聞こえたもの、感じたことが題材でした。思想は無いです。しいて言うならライブ感でしょうか。
0好きです。リラックスして読めるし、疲れない。ネット詩で凝りに凝ったものを見てると、こういうタイプの詩に少しほっとするところはあります。思想はないとのことなので、より一層それが、読み手のリラックスにつながったのかな、と思います。
0五連、六連の畳みかけていく感覚が、気持ちの高まりや孤独の重みを跳ね返そうとする力と連動して働くような印象を与えていて、とてもよいと思いました。 それに比して、序盤の進行に少しもたつきのようなものを感じてしまうのが、少し残念でした。もちろん、なかなか好転しない気持ちの様相と読めば、共感する人はたくさんいる、と思うのですが・・・ キーボードをたたくカタカタ、という擬音のリフレインや、様々に言い換えていく言葉の重ね方に、もう少し緩急があればよかったかな(たとえば、2連の辺りを一気に言いつのるようなリズムで試みるなど)個人の感想ですので、そのような見方もある、という程度にお考え下さい。 午前三時、という時間設定は巧みですね。いわゆる丑三つ時(実際の刻限としては午前二時から二時半くらいの時間帯のようですが、三つ、という語感のゆえに)を連想させます。 現代版、眠れない夜の歌。
0ツイッター連携が出来ているのかいないのか、今一つよくわからないながら・・・コメントしましたので、よろしければご覧ください。
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