別枠表示
瞬間の話をした子たち
繋がれたスピーカー、俺らはフリーター、サラリーマンだらけ西口公園。悲しいからって生き抜いてこうぜ。池袋、魅せるフロウ、消え行くものを、とらえるサーチライト、単に愛情、感じたいと、不安になりながらも、光になれないブロードバンド。ライブじゃなくてもスポットライト。こんなイケてない俺ら、イルミネーションの下には、やっぱ、いる意味ねえよ、つって、ステージに上がりてえ。スゲー仕上がりてえ。いぇーいぇーいぇー。イルミネーション。イミテーション、はしない。知りてえこと知るために生きてんの。お説教よりは耳にいいですよ。だって俺らは生き字引ですよ、イきることのコツを知っている。二つの意味で。みたいな感じ。勝つな負けるな戦うな。かつ怠けるな。ただただ歌う。だって相手はなんだかわかんないもん。変わんないもん。そうこういってるうちに朝になりそう。たまんないよ。 真っ白な キャンパスを 汚してしまいたくなるのと 似たような感覚で たぶん君は 煙草を飲むようになって もう後戻りはできない ということにして 嫌われて迫害される ことを選んできて それでも誰かが現れて それでいいんだよ だけどもういいんだよ、と 言ってくれるのを 待っていたんじゃないだろうか 回転する地球、回転するターンテーブル。時計の針、に、止めどがない俺の頭に、それ以上何がある。何にもない。感じときゃいい。愛しときゃいい。大志を抱き大器を成しライミングの価値と、足と、まりそう、だしもう、何も、恥も張り飛ばしとこう。先の先の方。最後に何を思う、つったら、愛と悲哀。あの子にあえるかもバイト次第。疲れたけどうわべだけのふざけたゲームを放棄。レップするホーミー。テイクするストーリー。制服のモンキーに冥福を祈り。殺すのは俺じゃなくて奴らが勝手に死んでく。正しくあればすべて解決してく。たぶんね。 街中で好き勝手に 音楽を流して そこにないものの 話をしてた 言葉を吐き出すことを 見たことも 触ったこともない ショットガンに例えたりした 煙は上っていった 望んでいることを 成し遂げないと このまま大人になったって 奴隷になるだけだと 信じていた 満員電車の一部に なりたくなかったあの人は 結局は水族館の魚 みたいになっていて あるいは映画のスクリーン その向こうに なにがあるかという 頭で考えればわかりきったことが怖くて 僕らは確かめに いけなかったよね 別にいいよ、別にいいよ、MC、beat、決意、心臓、手首、傷も、ってるし、引導、テクニック? 実証、tell me, HIPHOP--イントロ陰と陽いつも振動。声を枯らすから水ほしいよ。 ことばにならないことばかりのこのものがたりのなかにおとがなりさらしたそのたましいとどかないならばものがなしいだからここぞとばかりにもっとやばいものをほんのちょっとばかり、想像と本当を越えたいんだよ
瞬間の話をした子たち ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1183.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-16
コメント日時 2018-06-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
心情吐露的な作品であり、リズムをキープされていて、突き放されそうで突き放されないような親近感がありました。愚痴なようで根が反骨なようで、ニヒリズムなようでセンチメンタルなようで。横揺れのビートの空気感が漂っているなあと思いました。
0三浦⌘∂admin∂⌘果実 さん ありがとうございます。 自分が見聞きして感じたことしか詩にしないぞ、という意気込みがあるせいか最近は何を書いても心情吐露的になってしまうようです。 これはほとんどの方が馴染みのない文化と思いますが、HIPHOPを志すラッパーたちが路上で音楽を流してフリースタイルラップで日常会話する、「サイファー」という集まりがあり、昨今のラップブームで私も興味を持ったので何度か参加してみた経験から、音として、特にリズムとしての言葉で、韻を踏むのを文章でも表現できないかと試してみました。 もともとHIPHOPが好きなため、書いているうちにラッパーの方々にどんどん感情移入してしまい書き終えた瞬間、私はラッパーでした。
0韻を踏んでいるラップパートと、何処か青さのある詩(詞)のパートの対比が良いなと思いました。私事ではありますが、最近ミクスチャーロックやエモ/スクリーモをよく聴いていて、そうした音楽が持つ青い冷たさと赤い狂熱の色彩感のコントラストがリンクしているようなきがしました。
0北村灰色さん ありがとうございます。 深く埋もれていたであろうこの作を掘り出してコメントまでくださり、とても嬉しいです。 音楽を聴くのが好きなのですが、なぜかというとその音楽が訴えている感情的な音や言葉が、自分と調和したり、気分を変えたりしてくれるあの感覚が好きだからだろうなと思っています。 どうせだからまるで音楽みたいに空気が移り変わっていってほしいと思い、どことなく言葉が歌っているような空気感を目指して詩(詞)のパートを入れました。強いて言えば言葉だけで音楽をやりたかったです。 ただこれをひとつの文章として読んだときにあんまり魅力がないなと思います。いまのままだと詩としては幅が狭すぎたなと思いました。また挑戦します。
0最初の固まりがラッパーのこぎみよい作詩の様で好もしかったです。 次の固まりは白いキャンパス。「君」は煙草を飲むようになって。 三番目の固まりで、自己言及的に?ライミングと出て来ました。バイトのあの子など学生生活、フリーター的な生活が思い浮かびました。ターンテーブルも出て来ました。 四番目の固まり以降、まとめて論じたいですが、何か大人に対すると言うか、社会に対する反発、反骨精神も感じられますが、ショットガンに譬えたり、満員電車が出て来たり、MCとかbeat、タイトルの「子たち」の意味がおぼろげながら氷解してきたような気がしました。
0エイクピアさん ありがとうございます。 サイファーに集まる若者たちはみんな俺らはHIPHOPだ、と言っていて、その実あえてカテゴライズすればほとんどの参加者が学生やフリーター、サラリーマンなど、見方を変えたら社会人の部類に入ると思います。 社会に属してはいるけれど嫌い、な人も多くてそこが反骨精神にもなるわけですが、ただHIPHOPという文化自体にも社会的な要素があってHIPHOPであれば逃げ切れるわけでもない。 それでも彼らは一瞬を掴むために音楽に乗って、身体を揺らしながら自由に言葉を吐き出しているので、ただの現実逃避とわけが違うと私は思い、社会に対する憂鬱とかネガティブな感情をひっくり返そうとしている誰かに焦点をあてて寄り添って、音楽的に詩を書いてみたかったのです。
0挑戦している感じが、いいなって思いました。世阿弥が「風姿花伝」で学ぶことは真似ぶことなんて書いていますが、真似て、モノにして、はさみさん独自のものにまで昇華できたらいいですね。私も、真似ぶ姿勢を忘れないようにしようと思います。
0