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賛歌
怒れ 笑うためにではなく、もっと切実な何かのために 夏のように、立ち上がろう 彼はもう十二日も前に戦争を始めている 君の白いシャツが風に揺れる季節だ 同調過剰の世紀 共感欠如の時代 大昔からそうだった どんなに名前をつけて時代を区切っても 天地開闢以来世界は半分地獄に浸っていた 寒い、寒い、けれど雪も降らない、氷すらない ただ寒い地獄 仏頂面なのは生き苦しいから 古いものを壊さんくてはならない そのために、怒れ 新しい時代は今ようやく始まる 怒りは無色透明の炎 腐った空を焼き清めて 無感情な太陽を飲み込んで、虹を描く 聖書の文言を消費する 人と人とを束ねて区切る 人が勝手に人を区切る 大衆、賢しら顔のつまらない凡人 僕らをがんじがらめにする重石にしかならないから 全て燃やそう 怒れ 魂も肉体も燃え尽きるくらいに 僕らを押しつぶす何かにがなりたてるように 絶叫は原始の自己表現 無形の自画像 虚無を壊す 今を壊す 厚顔無恥な十字架を 過呼吸になる常識の空気を 過呼吸になる高密度の常識の空気を 狭い水槽の倫理の水を 全て燃やすために 安らかに燃やすために 一人では足りない 怒れ、生きるために
賛歌 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 781.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-05-14
コメント日時 2018-05-25
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
過呼吸になる常識の空気を、消し忘れです。過呼吸になる高密度の〜が正しい方です
0「夏のように、立ち上がろう 彼はもう十二日も前に戦争を始めている 君の白いシャツが風に揺れる季節だ」 爽やかな青春讃歌だと思いました。若干、アジテーションに寄り気味、でしょうか・・・。 「天地開闢以来世界は半分地獄に浸っていた」漢語の持つ字面のイメージと意味の重さ、それに比して、具体的な内容に触れずに通り過ぎて行ってしまう、ある種の表層性ゆえに、こうした表現は、少し大仰に感じられてしまいます。 全体に呼びかけ、鼓舞の意思表示に満ちた作品なので、カッコイイ感じの言葉とか、言葉そのものに大きな、重い意味のある言葉は、少し控えめにする。あるいは、アクセント的に用いるなど、工夫を凝らした方が、効果が高まると思いました。
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