靴 - B-REVIEW
新規登録
ログイン
PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



作品を
別枠表示

   

道端に落ちていたあなたの靴は 底がすりきれ 先がやぶれていた 桃色の春風がいまは渡り 拾いあげた靴のなかを通り抜けていく 「わたしにできることは それを持ち帰ることだけ もとどおりにすることはできないけど せめてシルクのスカーフで包みましょう」 道端に落ちていたあなたの靴は モーツァルトの鳴る部屋で いまは静かに眠っている   ふっと、ため息がもれるとき       あなたの靴は笑いだす


靴 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 7
P V 数 : 858.6
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-05-07
コメント日時 2018-05-17
項目全期間(2025/04/13現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:858.6
2025/04/13 00時43分05秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。

    作品に書かれた推薦文

靴 コメントセクション

コメント数(7)
まりも
(2018-05-10)

バレエの名手、ヌレエフのバレエシューズがオークションに出され、とてつもない値がついた話を思い出しました。 一人の人生の歩みや、スポーツなどの辛苦を共にした靴の持つ意味。 気になる作品でした。

0
吉岡 幸一
(2018-05-11)

まりも様 コメントをいただき、また「気になる作品」と言っていただきありがとうございます。嬉しく思います。

0
藤 一紀
(2018-05-12)

こんにちは。《いまは静かに眠っている》の行で、完成しているように感じ、もしかしたら、そのあとで、二行を思いつき付け加えたのかと考え ました。しかし、だとしても蛇足かどうかは難しいところで、この二行で、ふっと微笑ましく思えました。あ、なんかわかる、という感じでした。

0
吉岡 幸一
(2018-05-14)

藤一紀様 コメントをいただきありがとうございます。 ちなみに、最後の二行は蛇足(思いつきで付け加えた)ものでは、ない(つもり・・・)です。 「あ、なんかわかる」と言っていただきありがとうございました。感謝します。

0
藤 一紀
(2018-05-14)

こんにちは。前の私のコメントは失礼でした。すみません。初読ではただに良いなあと感じたのですが、読み直しているうちに、ふと《いまは~》の詩行で成立しているのではないかと思ったのでした。というのは、私が書くとしたら、最終の二行はやはりどうしても書いておきたいことなのですが(微笑ましく思えたのも、ここに尽きます)、最も書きたいことを書かずに留めておいた方が、靴の存在感が読み手にしみたかもしれないな、とも思えたからです。 それはそれとしても「蛇足かどうか~」という言い方はないですね。平にご容赦を。

0
asakurasoso
(2018-05-16)

シルクのスカーフで包むという表現がとても優しく癒されました。 「あなた」の存在が気になりますが、「あなた」という誰かとともに歩んだ靴への労りが、「あなた」への労りにもなっているようで、やはりとても優しい詩だと思いました。 最後の二行は、ため息をつくまでの間、笑いだすまでの間が感じられました。 とても好きな詩です。

0
吉岡 幸一
(2018-05-17)

藤一紀 様 返信コメントをいただきありがとうございました。繊細な表現恐れ入ります。 asakurasoso様 コメントをいただきありがとうございます。「とても好きな詩」と書いて頂き嬉しく思います。感謝。

0

B-REVIEWに参加しよう!

新規登録
ログイン

作品をSNSで紹介しよう→

投稿作品数: 1