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巡礼
埃の溜まった心の内の祠に二礼二拍手一礼 外の音色に耳を澄まし 音色を鼻と口から肺に入れて、副流音を外に吐く 久々の深呼吸に意識が上昇し、 いつの間にか自分を見下ろす。 街灯に照らされながら突っ立っている自分。 空の星の光を望み無駄に跳ねて疲れてたけど、 地に足つけてしっかり立ってる自分は星より綺麗に見えた。 そういえばこいつは排気ガスのにおいを好んだり、 雨の中、水たまりの上を興奮しながら走ってたなあ。 僕は泣いた。祠の中の私に、 背中をさすってもらいながら。 そして背中を押してもらい、 力強く一歩を踏み出せた。 僕は非力で、僕だけじゃどうにもできなかった。 そう感じれた幸せにまた涙が溢れる。 そんなことは露知らず、突っ立っている自分。 何だか恥ずかしいから、この事を自分には内緒にしておこう。 先ずは私にお礼参り、そしてお掃除。
巡礼 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 954.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-04-27
コメント日時 2018-05-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
投稿有難う御座います。一般的な祠についてとちょっと違う私の認識かもしれませんが、先祖を敬うこと、自身のルーツを大切にすることによる自浄作用というのを本作を読んで考えました。おそらく本作での語り手は祠の中の私、つまり死後に居る自己だと思われ、礼拝対象が自己投影となっている少し読解が難しい構造ではあると思いますが、その難解なところを柔和な口語体で纏められている感が読みやすく心地よく思えました。しかしながら、読者によっては、構造が難解と受けられるか、あるいは、神秘的と受け取られるかもしれません。
0三浦⌘∂admin∂⌘果実 様 コメントありがとうございます! 自浄作用の面を含め、より根本的に生きていくとはどのようなことか、という問いに出した答えみたいなところもあります。 生きること自体に神秘的な要素も含まれるかなと思いました! とは言いつつ泥臭さももう少し文面から出せたらな、とも思いました!
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