友だち - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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友だち    

しばらく会っていなかった 友だちが ふわりと私の胸の中に 入って消えた夢を見た 心配と懐かしさと 会えなかった寂しさで 心がいっぱいになって ご無沙汰のかたさと 馴染みのやわらかさの まざった言葉を送信 すぐに返信 と思ったら 送信不可の突き返し 繰り返し 友だちとの記憶が 揺れて崩れて 暗い言葉が 整列して つめたい風が吹き 灰色の言葉が きれいに語り 不、義理の 償いの言葉が 座り込んで 嫌われた か 離れてしまった か 今年は変化の年 と占いは 意味ありげに ほくそ笑む 何があっても 腹をくくれと 追い詰める もう一度 メールアドレスを打ち直し 送信完了 に一息ついて 返信なく また、騒ぎ 夜中に 「メールありがとう…」 の文字がぼやけて見えて 騒ぎはおさまり 灯りがともり 間の抜けた音が 口からこぼれた


友だち ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 862.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2018-04-02
コメント日時 2018-04-17
項目全期間(2025/04/21現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
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叙情性00
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閲覧指数:862.5
2025/04/21 05時00分25秒現在
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    作品に書かれた推薦文

友だち コメントセクション

コメント数(2)
夏生
(2018-04-07)

花緒さん いつもお読みくださり、ありがとうございます!      深く読み取ってくださり、この詩の幅が広がりました。

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まりも
(2018-04-17)

「ご無沙汰のかたさと/馴染みのやわらかさの/まざった言葉」 「暗い言葉が/整列して」 「灰色の言葉が/きれいに語り」 「不、義理の/償いの言葉が/座り込んで」 言葉を、物、のように、あるいは者、のようにとらえる生き生きした感覚が良いと思いました。 手描きの文字には、当然質感や息づかいが宿るわけですが、メールの文字が主流になった現在、メールの文字からも質感や息づかいを感じ取る感性が発達して来た、という事なのかもしれません。 最後は音、これも面白い。思わず漏れた生の肉声が、音。文字という形をとって初めて、音は言葉となる、そのようにも読めますね。

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