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選評【人間は存在のモードに合わせて進化しなくてはならない】
評者:kaz. 私が真っ先に目をつけたのは、カオティクルConverge!!貴音さん♪による『➑くんESCAPE DAYS』。点字を使って「あいしてる」のメッセージを入れ込んだこと、モールス信号を駆使したことなどが特徴的ではあるが、絵文字でつながった電車を書いたり、何より横書きの特性を最大限活かした作品である点を評価したい。 miyastorageさんの『宝島』も良かった。最終連の回収のされ方が最高に決まっていてカッコいいのである。いわゆる存在感覚なるものがあるとするならば、それはこの作品の細部にこそ宿るとみていいだろう。 知ってる? 今も リビングでは 輪郭だけの 家族が 家族のまねごとして その縁を 柱時計の 振り子の音が なぞって 空に 降り注いでるって この連が最強に美しいのは、 夕暮れを完全に理解しました。夕暮れるはこれから理解するつもりですました。 この箇所の違和感が解消されているからである。
選評【人間は存在のモードに合わせて進化しなくてはならない】 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 908.0
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投票数 : 0
作成日時 2018-04-01
コメント日時 2018-04-02
※優良に推すのは貴音さんの作品です。
0カズさんの絵文字詩があったから 書いてみようと思えたのです。 選評と絵文字詩を築いて頂いたことに 感謝の気持ちでいっぱいです。 ありがとうございます
0作品にある本質を上手く汲み取っているタイトルではないかと思いました。「存在のモード」「進化」。そこからの観点で『➑くんESCAPE DAYS』を読んだ時に、言語化されない(上手く飲み込めない)シナプスが繋がりました。また、kaz.さんが追求される前衛的なるもの、その理由が少し見えた気がしました。ある種、小林秀雄的な批評(対象作品を批評するところに評者自身が自己の探求も含有するような)とも読めました。
0貴音さん、三浦さん、どうもありがとうございます。せっかくなので、何か面白いことを言ってみようと思います。 「科学がどんどん世界を抽象し類型に帰してしまうのに対抗して、芸術は世界にふたたび肉体を与えねばならない」 これは誰かの言葉の引用だと思います。。。誰の言葉だったかは覚えてません。
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