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春蒙に寄せて
全能感すら肩におく春のヴェール それすらあたたかくくるしいのか 絹の手巾は東風とばかりに白く純で光沢が目に痛い 美と見紛う桜の雨に浸せばきっとよく似合う 花弁はただ雨音を覆い尽くして目を瞑らす 果実は腐りもすれど、外皮に守られる種子の様態をどうみるか ソメイの丸薬を包んで包んで持ち帰ろうや 今年の梅酒につけこんでのち外気16度を下回れば ほら、黒雹たる春の心の完成祝いに、 雪泥にうづめて棄ててちまえよ
春蒙に寄せて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 809.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-03-29
コメント日時 2018-04-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
投稿有難う御座います。同一作品が2回投稿されておりましたので一つを削除しておきました。また、念の為にお知らせしますと月に2作品までの投稿が可能です。
0ユニークな立ち上がりですね。 漢語の用い方や古風な言い回しも含めて、全体に漢詩的な重厚さを感じました。 春の陽気さに浮かれ出す人々が多いなかで、むしろ梅が開くくらいの時期の、少しキリリとした大気を愛する人が、花見の喧騒が過ぎた後の桜並木を歩きながら、桜の実の実る頃に思いを馳せている、そんな季節のはざまを好む人の姿を想像しました。
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