自分勝手なロマンチスト
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ヨミテニ・タクス３
ヨミテニ・タクス３ 【curato fishbowling 2017-2】 俺は新築の高層アパート７階に部屋を借りて自室に閉じこもった 緑の山塊を見下ろす主要道路にある近未来的なネオンサインを眺めながら [夢のようなケーブル]を敷設する計画を思い出していた 雲が低くたれこめたあまたの表現ジャンルの壁を突破し 俺は医者からパニック発作だと診断された 投棄された石油ファンヒーターの電源を入れ 熱帯雨林で裸の子供たちが輪を描いて遊びまわる グーグルマップに載らない路地をつなぐ終わりのないアート・イベントだ 顔のない少年だった僕は埋め立てられた池のある公園で全身殴られる 貨物線路の海と肌色が指揮棒をふり反響する 非常口の緑が身体のモーションを追いかける 包帯の巻かれた豚や鶏のようにただ孤独にある 遮光カーテンの裏で海の色に染まっている網膜の水分に自慰する 骨をくっつけ乱射するセールスレディの白い箱は南の埠頭から還流し６畳のフラスコで蒸留されていく 中指による感触だけ侵入する快楽目的に開発された物語に有効 スローカーブする海辺にふるえるいつかの涙が鳥の群れになってじっとみている君の名 鉄塔に拡げられた世界地図を蹴飛ばしたら音を聴く クレーターが現れたら殺される 四人の男が身体にリトマス試験紙を貼り付け馬鹿げた実験を辱めたいと願う 日光を照射したヨウ素液を身体に突き刺すのだろう ガソリンを入れる度に吐き散らかす人間のエンジンを闇の奥へ 外来じみた平積のない本棚のみを扱う荒れた雑木林から出ていけば 小児科の消えた成人式がセックスと焼酎ごとカーペットの床に浸り 暗号を作って街の中心にゴミのように持っていった 謎の煙を上げて電車が通るたびに境目を確かめ火を放ち海に飛ばした 海空を貫く停泊した光の焦げた沖へ向かうも波が小さすぎて手をつなぐ死体が砂浜よりも白い 腐りきっていた大きな回覧板がやってくる商店街 魚が唾を散布する国道へ向かってかき消すように老人の詰まった韻でも踏めば救われるだろうか 潰れちまったおもちゃ屋の祈るように約束された未来が先に用意されている 【curato fishbowling 2017-3】 捧げるばかりの変わることがない写真館で 挨拶の声が小さい顔をするなといっては 着古しのボロが擦り切れるまで踏みつけられた あの頃を思い出すと気づけば一人になっていた 暴力が飛び出しいつの間にやらこの世からいなくなっていた 会えるのも写真の中だけになった 結婚して子供が出来たらしい 数え切れないほどの女房が台所に立つ後ろ姿ばかり選んで 撮って撮って撮りまくった インターネットが受け入れられることはなかった規約を無視して ありきたりな投稿されても迷惑で 他の投稿者を口撃するようなことばかりするし 執拗な批判のせいで投稿者がどんどん減ってしまって 温室で育った世界を愛せ 発展のために立ち退き契約にサインしない 全て燃やして呪詛にまみれなんかしないゆめをください・・・ 蛍光灯がリストカットする代わりに登校する 電車に乗った足音が走り出した 顔を出す朝陽になった本を開きトンネルを過ぎると 川が遠くまで波を打ち追いかけ合いながら教室に入ると誰もいなかった 腕を枕にして生物室に連行されている内に 排水口から汚い灰色の親に連れられて学校を早退する事になった 渡された3000円を自分で切り刻んだ間だけちゃんと眠った 虫眼鏡を太陽にかざし光を照射した黒いもりのゆがんで整列する窓 マンホールは現在進行形のあふれ出す液体 冷気にさらされたダイアモンドにおさまらないおまえがいる 重荷から渦巻いた宇宙をたくわえ羊水に満たされた 肌から抜きとっていく痛みは私を射抜く こぼしてばかりいる虹色の痕跡をひいておまえは歩きだす 鮮度をぬり重ねて生まれたての舌ですべてをたしかめていくように きぼうがひかっているね せかいとはもうにどとあわない あなたにつられまっすぐにおおきくひろげられ しんぞうはいただきひかりになったらまたほうようしよう 【変わってくれないユニの為に】 甲 朝起きて窓を開けると ҉҈ӟ 口付けをする生き物が一匹 ֎ 渦の中へと入って行く ڪ 蛇はそれを黙って見送る ۞ाண 癖の付いたコードを伸ばしていると ဩ 繁みから誰かが覗いていた ႟ 太古の草の香りは風に毟られ ᆂᆃᆅᆆᆇᆉᆊᆋᆌᆍᅻᅹ 住宅街を潜る ጘ 首の無い男は走り回る ₸ 郵便物には℡の番号が詰め込まれており ↯ 稲妻の様な恋に落ちる仕度がされている ↺ ドラム式洗濯機が公転に逆らう頃 ⇅⇆↖↗↘↙ 辿り着けない宇宙の真ん中が在って ⊠ 閉じられない解放されたネットの海に ⌫ ミサイルを持ち込むのを禁止する運動が起こる ⎗⎘⎙ 選択しコピーされ貼り付けられる私のクローンは ⏰ 後どれくらいこうして居られるのかを知りたがる ┃╋ 然程難しくない ┗━┻┱┲
ヨミテニ・タクス３ ポイントセクション
作品データ
Ｐ Ｖ 数 ： 1056.0
お気に入り数： 0
投票数 ： 0
ポイント数 ： 0
作成日時 2018-03-07
コメント日時 2018-03-09
| 項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 | |
|---|---|---|
| 叙情性 | 0 | 0 |
| 前衛性 | 0 | 0 |
| 可読性 | 0 | 0 |
| エンタメ | 0 | 0 |
| 技巧 | 0 | 0 |
| 音韻 | 0 | 0 |
| 構成 | 0 | 0 |
| 総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
新鮮なこともあり【変わってくれないユニの為に】が一番好きです。随所随所かなり笑いました。面白いです！
0カオティクルさん、毎度投稿ありがとうございます。本作、深くはまだ読めていないのですが、過去作も含め、いつも初読時に笑ってしまいます。もちろんバカにしている笑いではなくて、楽しくなる気持ちの笑いです。名前としての象徴性が無いカオティクルさんの投稿者名なのに、なぜだかカオティクルさんの姿を想像してしまいます。それだけ作品がオリジナルなものを発しているのだと思います。
0月並みかもしれないですけど、やっぱり奇抜で面白いです。 読み込むにはまだ時間がかかりますが・・・ 【変わってくれないユニの為に】は浅暮三文の「実験小説ぬ」という本を思い出しました。
0survof さん、貴音です。こんばんわ。 私は詩だと思える物、詩で表現できそうな物は全部やりたいと思います。 今回の【変わってくれないユニの為に】はunicodeを使って 絵を混ぜた詩を書きたいなと思いやってみました。 種類によっては変換できないので残念です。 もっと私に力があれば、専門用語や造語、特殊文字（モールスや点字）をまぜた カオティクルな詩になるんですけどね… もっと面白いのを書きたいです。
0三浦⌘∂admin∂⌘果実さん、貴音です。 ありがとうございます。楽しいと思われるのは良いこと！ 鬱積を普段、詩にしているのに 今回は久しぶりにルンルンと書けたからなのかなと思っております。 ただ、名前としての象徴性が無いってのはどういう事でしょうか？ ①この界隈で知られていない ②または有り触れて記憶に残らないって事ですか？ ③それとも、この人の名前だから「あ、こんなの来るな…」って奴ですかね？ それともこれ以外の何かでしょうか？順番ずつ答えます。 ①吉田群青さん、いかいかさん、一条さん、いとうさん、ペストさんみたいに１つの名で長くネット詩を外で発信して来てないのです…。詩を保管しているブログはありますけど、だれが見に来てるか分からないです。唯一の他人との接点はとあるＳＮＳがアングラだった頃に立ち上げた「詩々１６番地」という詩の大喜利格闘技だけです。 ②ならば、カオティクルConverge!!貴音さん♪はネット詩人としての名前の強さってのを除けば、このサイトで一番強く、私を表現していると思っていたので残念です。これにも意味があるんです。 大雑把にですけど カオティック・ハードコア（音楽ジャンル、暴れまわるハードコア） ミラクルのクル Converge（集約、カオティックバンド） 貴音（弟に勧められたゲームのキャラ、ミステリアスで、強さも可愛さも持ち合わせ、麺類を中心になんでも吸収するキャラ）です。 ③それが無いってのは私としては光栄です。型がないのはオリジナルだし、私というジャンルだけど無形、何者でもあり、ない。人前に立つ漫才師が「今日は名前だけでもおぼえて帰って」と言いますが、そんな事よりやる事を覚えさせられる事の方が私は光栄だと思っております。 私の姿ですか？弟が私の写真で、ネカマしてたんでデジタルタトゥーが沢山あるんですが、恥ずかしいのでイメージ画像として http://livedoor.blogimg.jp/anoyaro06-millirepo/imgs/6/4/648184de.jpg これでお願いできないでしょうか？ 青い禿男も辛くなってきました。 顔チェキだと田中美保になるんですけどね…似てんのかなぁ(笑)
0社町 迅さん貴音です。 もっと言葉を上手に遊びたいんですけど、難しいですね。 面白いって思わせるものをドンドン出していきたいです。 実験詩はありますけど、実験小説もあるんですか？ 不思議なもんで、書くのは良いけど読むのが得意じゃないので いけるかなぁ…読める機会がある時に読みたいと思います。 ご紹介、ありがとうございます！
0とりあえずブログ読みたいっすね。はい。
0kazさん、読みたいです？ 最初に言い訳させてください。 SNS限定の詩なのでもっとあるんです。 後、誤字脱字はそうなんですけど 読み返すとムカつく詩があるので 多分、ガッカリすると思います。 ノートの好きな詩も載せれれば良いんでしょうけど…。 http://seasidejetcity.blog34.fc2.com よろしかったらどうぞ
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