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物語 10
花の塔を延々と聴いている 日々の傾きは僕のアングルに収まるように ヒトの中に在る天子と倦ま 僕が死ねばこの物語が終わる保証は全然ない Umare umare umarete nama no hajime ni kuraku shini shi ni shinde shino tsuini kurashi 星々に与えたトキは もう一つの時計が与えた切な あゝ何度も何度も読み込んでゆく 僕の思考の果てに僕の思考が存在していて Life is a series of natural and spontaneous changes. Don’t resist them; that only creates sorrow. ループしている 一枚の布の様な現実をめくるように あの時の大雨に平伏して僕ははぁはぁと 息を、息をしていた 運命という科学 良いだろう 僕の知覚が永遠に振れる その優しさがある意味で残酷な 世界の営みになるのなら ありとあらゆる場所に ありとあらゆる時に 僕は存在し裁断し執行しよう (アーカイブのなかにはしらないうたが保存されていて 僕が 其れを聴くことをしかし 聴くための 機能を動かすアプリの容量がなくて 僕は あ、あ、透明と紫色と 天音君 睡眠が傾いた日常が 僕の手の中にすこしある 昼間の残骸が 少し ひかっている それがきえるまで考えよう アーカイブに保存されている記録が このひかりに駆動して喋り その声がなにもきこえないことに そしてそのひかりが消えて忘れてしまう 物事を俯瞰的にみる為には 備わっていることが条件である場合が多い 其処にたどり着く為には 実は 忘れる事が関わっているのかもしれない 例えば容量の関係の様に) Ningen wa shudan to shitede wa naku, tsuneni mokuteki to shite atsukawanakereba naranai 咲く花と枯れる花 掌の宇宙を眺めたら 生命球のように 光と影を彩って回天している ありったけの弾を撃ち込んで 僕は問いを続ける 胸ぐらを掴んで揺らし続ける 胸のポケットから未だ消えない光が溢れたら 名前をつけてあげよう かつて 月と雨と雲と 僕は誰を 誰かを掬って 誰を 誰を 誰か が こうだったら良いなと言う想像にも似た 物語があるとして そう、簡単な事なんで 言って良いかどうか わからないんだけど その シークエンスを調べるということは 最も基本的な作業なんだ 抽象化しても 核心である基本原理が維持される 幾何学がそれを自動的に満たし それが存在しなくても メカニズムが確かに存在して 何故空が青いかなんて 僕が青を見たいからに決まっているだろう 君達はどこまで愚かでいられるんだ Hito wa, jinsei ga kōheide wanai koto o satoreru kurai ni seichō shinakute wa naranai. Soshite tada, jibun no oka reta jōkyō no naka de, saizen o tsukusubekida. ポケットに入っている 手のひらでさわって どれがどこでどうなるか考えている 0階層には 物語の源泉があって 鳥の羽で宙に描いている方陣 白尽くめの塵一つない趣味の悪い部屋で 僕は鮮やかな装飾の入った皿の上に カロリーメイトを載せて 無限に並んだフォークとナイフを外側から 掴んでカチャカチャと音をさせながら 食べている 何億年が過ぎただろう まだ始まってもいない永遠 途切れない詩 ウタウウタのように 僕の次の人が瞬間の次に見る風景 Insupirēshon o matte itara nani mo kakenai. Watashi wa maiasa kanarazu sakkyoku o suru. Sōsuruto kamisama ga insupirēshon o okutte kudasaru nda. 物語は繰り返している そこに答えなんてあるの 充分な出力の為に… … Hadō kansū ga,-ha haikei hōsha no dēta ya nami kansoku no kekka to mujun sureba, chūshō-ka shite mo damena koto no kyōryokuna bōshō ni naru kamo shirenai. Mata, LHC de sokutei sa reru ryūshi sanran no kuwashī dēta mo, apurōchi no yosoku o kenshō suru itoguchi ni narudarou. Sanran shinpuku o `jikū o tsukawanai tamen taiseki' de keisan shita kekka ga, jikken-chi to gatchi sureba gatchi suru hodo `jikū wa hissude wanai kamo shirenai'-setsu ga chikara o eru koto ni narimasu. Uchū no subete ga hōseki no katachi o shite iru chotto chūmoku shite yumemonogatari meite imasuga, jissai ni wa ryōshirikigaku ya sōtaiseiriron no kihon genri to no chōwa o kuzusazu ni, sorera o `jikū o tsukawazu ni' sai kōchiku dekiru ikunangaku ga mie hajimete iru nodesu. ムッちゃんにシステムの起動を頼んだ後 天音は階段を下って自分の家に帰りました。 家の中には誰も居なくて台所にはおばあさんが用意してくれた夕食がありました それを食べておばあさんの部屋に行くと 写経用のノートに今夜の行先が書かれてありました 天音は、それを見てからランドセルから ハッピー学習の申し込み用紙を取り出して おばあさんの筆跡を真似て書き込みをしました。そして棚の引き出しから実印を取り出して申し込み用紙に押しました 「仕方のない事だ」 天音はそう2回呟きました そして実印を棚にしまってからランドセルに申し込み用紙をなおして自分の部屋に行きました。 少し宿題をして、それから日記を書きました。 そして火を起こしてお風呂に入りました もしかすれば最後の日になるかも知れないと思ったからです。 宝石のような石鹸で体を隅々まで洗って神様に祈りました 彼にとって神様は夜の星空でした 湯船から夜空を見ると 空に幾つもの輝く線が走っていました ムッちゃんがシステムを起動した合図でした この世界のすべての物理条件を光る線で繋いでその形から導きを得る事 火星の最新の科学でも解明されない宇宙の理論が記されています 中村さんが喉から手が出る程に欲しがっている証明が其処にはあります 火星評議会の重鎮である彼女はその為だけに物語に関与しているのです 天音はいろんな事を思いました そして湯船から出て身体を充分に拭いて乾かしました そして彼の洋服の棚から一張羅の服を選びましたそれを身につけて胸のポケットに自転車から飛び出したスピードメーターとちいさな化石を入れました そして腰のベルト通しに家の鍵と学校のうさぎ小屋の鍵をかけてそして鏡の前に立ちました。 天音は鏡に向かって幾つか呟きました すると鏡はひかりだしてその光は空を覆いいつしかそれは光の様な雨になって大地を明るく染め上げるました。 天音は外に出て家の鍵をかけました。 背中にはランドセルをからっています 家のうさぎ小屋にもうさぎはいませんでした。 家の上の道を歩いていけば山に通じますが その間にひよこ草の茂る野原があります 夜空から降る光の雨で大地は輝いています 天音はひよこ草の茂る野原に行きました その中央で家のうさぎがひよこ草を食べている事を知っていたからです うさぎはひよこ草を食べていました 天音に気がつくと寄ってきて前足で天音を蹴りました 天音はうさぎを抱いてランドセルの中に入れました その時夜空から一枚の羽が降ってきました フワフワと落ちてきて天音のすぐそばまでくると段々と輝き出して羽の枚数が増えてきました。 天音は数歩下がってその羽の行方を見ていました 羽は段々増えて遂には円を描くほどの本数になりました。物凄い輝きです そしてその輝きの中から何かが現れました それは人の形をしたものでした。 美しい女性でした。 天音はうさぎが入ったランドセルをそばにおろして少し髪の毛をなでつけました 天音の数メートル先に現れた女性は右の手に本を持っていました。 「ねえ?1人だけど大丈夫なの?」と天音はその女性に呟きました。 女性は少しほほえんで 「さぁ?演算の結果だけなら事足りるとは思うんだけど。」と言いました。 天音は右手を女性に向かって伸ばしました。 女性は右手に持った本を開いて何かを呟いています。 女性の周りが騒がしくなり何かが数体現れました。 「ねぇ。本当に大丈夫かな?」 天音が再度問います 「計算上はね、あくまでも。」 女性はもう笑っていませんでした。
物語 10 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 397.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2025-02-18
コメント日時 2025-02-18
項目 | 全期間(2025/04/24現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
!横文字か?と思ったらローマ字。ありがたい。 ザアッと拝見しただけですが、詩はザアッとでクルモノがなければ読み込んでもう~ん、それがなんだかな、になることも多いのです。ということでこの詩文は爽やかですね。積み重なる雲を蹴散らす新しい息吹きの風を感じる。読んでいて鼻歌交じりに浮かんできましたよ。「踊り子」vaundyあのグルーブ感が。もう少し味わってみます。感想は変わるかも…知れない。
2お読み下さりありがとうございます ちょっとBをサボり気味ですが やはり投稿する事で気がつく事もあるのでなんとか月一ぐらいはやろうと思います。 先輩のご厚意に感謝申し上げまする
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