苦眠夢 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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花骸

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苦眠夢    

なかなかねむりにつくことができない。 子豚を数えることにした。 一匹,二匹・・・ 何も考えず,数える・・・ 三匹・・・四匹・・・ 豚の体調は・・・いや,今はそこまで想像する必要はないだろう。 五匹・・・ 親は子より丸くなり,それでも抗い,忘れ,阿保のように進む。 六 目が覚めた。 カレンダーに目をやった。 ため息をつき,思考をやめ,豚小屋へ向かった。



苦眠夢 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 375.4
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 0

作成日時 2025-01-25
コメント日時 2025-01-31
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/24現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
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2025/04/24 18時05分05秒現在
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    作品に書かれた推薦文

苦眠夢 コメントセクション

コメント数(2)
熊倉ミハイ
熊倉ミハイ
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(2025-01-31)

シンプルですが、これ、何でしょう。時計に目をやるんじゃなくて、「カレンダー」なんですよね。それがこの詩の底知れぬ深みのような気がします。 これが時計なら、寝過ごしたからため息をつき、また子豚を数えに戻る、と読めるかもしれないんですが、カレンダーが寝ている間に変わるなんてことはない。いや、もしそれが携帯のカレンダーなら自動的に変わってはいきますが、そうとも言い切れず、私はこの詩では壁掛けカレンダーの方を想起してしまう。なぜなら、「目をやった」という、視線を軽く移動させれば見える場所にある、という感覚がするからだ。 あとは、思考について。そもそも「数える」って思考のうちに入らないのだろうか、子豚をイメージするのって思考とは言わないのだろうか、と、「思考」の定義、境目が個人的に気になってもくる。思考をやめる、という表現がわざわざ2回使われている。これも、何だろう。 そもそも、ベッドにいるという確証もなかった。 上までの読みを無理やりつなげるならば、この主体のいう「眠り」は「思考をやめること」で、「休息」や「夜明けを待つまでの時間スキップ」のような実際の眠りではなく、白昼夢を見ている、そんな詩のように思う。だから、子豚も実際に見えているもので、最後も豚小屋に本当に行ったのだろうと思う。カレンダーの、たとえば「出荷日」と書かれた言葉に急かされて。 面白い詩でした。

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エイクピア
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(2025-02-01)

ふつうは羊だと思うのですが、眠れないときは。子豚を数えるのが詩人流なのかもしれません。そして待って居るのは豚小屋と言うリアルなのかもしれません。

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投稿作品数: 2