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子どものための連柴
ひとつの川を、はじめまで遡ったことがない。 岩の裂け目から、また落葉しずむ溜りから、 湧き出ているのを見ればうらめるかもしれない。 そんなことは不当だと誰に言われるでもなく知っていた、 薄い翳 神さまを信じたいと思えないんです。 きみは可哀想だね、と牧師は言った。 自分の息子だったらひきとめない、とまで 祈っていたことの呼気は いまどこの海に 雨を降らせているか 耳に手をあてるなら 汐が聴こえるというけど いま聴きたいとは思わない 息をしていると 誰の目にも見えない役所にいまやっと 列んでいるような気持になる ぜんぶ嘘だったといいたくても だれかひとりが信じているから ことばがあまって 肩をたたく くろぐろと背を向けて臥せる やまなみ めざめているかもしれない でも いつから 罰は当たらなくてよくなったのだろう 睡るひとを 跨ぐその川
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子どものための連柴 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 82.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 9 時間前
コメント日時 4 時間前
項目 | 全期間(2025/01/18現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
タイトルから子供に連柴と結ばれてしまえば、あの銅像で有名な二宮金次郎の時代をあたまに描いてしまいます。だからといってよく書けているとは思うのですが、冒頭から台詞に読める部分も含めて、全体が物語に挿入された途中からのようで、読み手の意識からすれば少し排他的な印象をもってしまいます。
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